最終更新日2018年6月19日
 市では、須賀川駅の北側に位置する奈良・平安時代の寺院跡である国指定史跡上人壇(しょうにんだん)廃寺跡の適正な保存と有効な整備活用の指針として、「史跡上人壇廃寺跡保存活用計画」を策定しました。

上人壇廃寺跡について

 上人壇廃寺跡は、昭和36年の東北本線複線化工事にともなう発掘調査で明らかとなった寺院跡です。 8世紀前半に創建され、南門・金堂・講堂が南北方向に一列に並ぶ伽藍配置や、金堂周辺から六角形の瓦塔(塔を模した瓦質の焼き物)、区画の溝跡からは、打ち鳴らす鉦の一種である金鼓(きんこ)、経典の軸止めである経軸端(きょうじくたん)などが出土しました。 これら発掘調査の結果、東北地方における地方寺院として希少であるとの理由から、昭和43年に国の史跡に指定されました。
 また、上人壇廃寺跡を含む、現在の須賀川駅前一帯は、奈良・平安時代における岩瀬郡の役所などが集中していたことが、これまでの発掘調査で判明しています。 養老2(718)年に当時の陸奥国から石城(いわき)国・石背(いわせ)国がそれぞれ独立しましたが、その際、石背国の役所が一時的ですが、郡役所周辺に置かれた可能性があります。上人壇廃寺跡は、この石背国が成立した時期に創建された寺院跡です。
空撮写真
上人壇廃寺跡全景(平成20年撮影)

経軸端
出土した経軸端

計画書の内容

 計画書では史跡を将来にわたって保存継承するために、史跡の主要な価値等の構成要素を明確化し、保存活用の大綱を『市民とともに育む古代寺院「上人壇廃寺跡」』としました。
 また、史跡を未来に継承するために、保存の取扱基準や今後の活用・整備の方針、体制などの指針を示しました。

基本方針

  • 上人壇廃寺跡の保存を第一として、未来へ継承する。
  • 市民・来訪者の憩いの場としての活用を図る。
  • 古代の石背郡に関わりのある遺跡を含めた情報発信や市民の活動拠点として活用する。
  • 上人壇廃寺跡の整備を行い、古の遺跡の特徴を表現する。
  • 眺望など古代に思いを馳せる空間として整備する。
  • 地域住民、市民、関連団体、行政が協働する管理運営の構築を目指す。
 

計画書について

 計画書は市のホームページのほか、市内各施設(市役所・公民館・市民サービスセンター・博物館・図書館・コミュニティプラザ)に配置しています。

今後の取組み

 今年度は、上人壇廃寺跡が昭和43年に国の史跡に指定されて50周年、石背国が建国されて1300年とそれぞれ節目の年です。
  今回策定した保存活用計画にもとづき、上人壇廃寺跡を知っていただくためのイベントや講演会などを予定しています。また、上人壇廃寺跡の活用を図るべく、史跡公園としての整備を今後推進していきます。
 イベント等は今後、ホームページや広報等でお知らせいたしますので、市民の皆様のご参加をお待ちしています。

添付ファイル

「上人壇廃寺跡保存活用計画書」
(ファイル容量が大きいため、1~13に分割しています)
1 表紙・目次.pdf(842KB)
2 第1章.pdf(13053KB)
3 第2章 第1節~第2節.pdf(7779KB)
4 第2章 第3節前半.pdf(4521KB)
5 第2章 第3節後半.pdf(13240KB)
6 第2章 第4節1・2.pdf(3359KB)
7 第2章 第4節3(1)前半.pdf(7559KB)
8 第2章 第4節3(1)後半.pdf(1529KB)
9 第2章 第4節3(2)~第5節.pdf(4882KB)
10 第3~5章.pdf(897KB)
11 第6章~第11章.pdf(2856KB)
12 付図(56図~58図).pdf(12842KB)
13 附編.pdf(577KB)

「上人壇廃寺跡保存活用計画 概要版」
保存活用計画(概要版).pdf(10308KB)