最終更新日2016年11月2日
平成28年10月1日からB型肝炎ワクチンが定期予防接種に加わりました
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により起こる肝臓の病気です。ウイルスに感染すると急性肝炎や慢性肝炎になる場合があります。
ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫)を作ります。免疫を作ることで、肝炎になることを予防するとともに、周りの人への感染も防ぐことができます。
ただし、予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。
実施方法
1.対象年齢:生後2か月~1歳未満(1歳の誕生日の前日まで)
ただし、平成28年4月1日以降に生まれたお子さんに限ります。
2.接種回数:3回
3.接種場所:市指定医療機関
4.接種料金:無料
定期接種の対象外となる場合
・対象年齢(1歳)を超えて接種する場合
→1歳を過ぎてから接種する場合は、任意接種となり接種費用は全額自己負担となります。
健康被害が生じた際の救済制度も定期接種とは異なります。
・母子感染予防のため、抗HBs人免疫グロブリンと併用してB型肝炎ワクチンの接種を受けたことがある場合
→健康保険が適用されるため、定期接種の対象外となります。
注意事項
・平成28年10月1日以前に任意でB型肝炎ワクチンの予防接種を受けたことがある人は、
接種した回数分の定期予防接種を受けたものとみなします。
(例)過去に任意で1回接種を受けているお子さんの場合
→残り2回分を定期接種として接種することができます。
・特に4月~5月生まれのお子さんは接種できる期間が短いため、
早めに接種スケジュールを確認し、1歳までに3回の接種が完了するようにしましょう。
ワクチンの種類
B型肝炎のワクチンには、以下の2種類があります。
どちらのワクチンを使用して接種するかは、医療機関によります。
ワクチンの種類 |
ビームゲン |
ヘプタバックス |
製造元 |
化血研 |
米国メルク |
販売元 |
アステラス製薬 |
MSD |
主な副反応 |
発熱・発疹、注射部位の疼痛、腫脹、硬結、発赤、掻痒感、熱感、関節痛、筋肉痛、嘔気、下痢、頭痛、食欲不振、倦怠感、違和感 |
発熱・ほてり、注射部位の疼痛、発赤、硬結、掻痒感、熱間、腫脹、嘔気、頭痛、めまい、多汗、感冒様症状 |
注意点 |
|
ラテックスアレルギーのあるお子さんは、接種する前に必ず主治医にご相談ください。 |
・異なった予防接種のワクチンを接種する場合は、6日以上の間隔をおいて 次のワクチンを接種します。
・BCG等の生ワクチンを接種したあとは、27日以上の間隔をおいて接種します。