室内の天井が高い展示空間に、提灯や紅白幕が取り付けられた、精緻な木彫と彩色装飾を施した大型の本町屋台が、1対の提灯と共に展示されている様子を正面から捉えた写真

諏訪町に鎮座する神炊館神社の祭礼にあわせて披露されてきた屋台の一つです。

神炊館神社の祭礼と屋台は江戸時代から深い関わりがあり、『須賀川古事来由記録(すかがわこじゆらいきろく)』などの江戸時代の古記録や古文書などによると、屋台は須賀川宿の各町で組み立てられ、「狂言」や「児輩(じはい)(子どもたち)による舞踏」など、いくつかの演目が披露されていたことが分かっています。

本町においても寛保2年~寛政4年(1742年~1792年)の間と推定される古文書に屋台に関する記載が確認でき、この頃には所有していたと考えられます。

屋台は、明治24年(1891年)の須賀川の大火や明治31年(1898年)の衝突事故などにより損傷しましたが、明治33年(1900年)頃に大規模な修繕が加えられました。

以降、「踊屋台」、「手踊屋台」、「花屋台」といくつかの名称で呼ばれながら、昭和44年(1969年)まで断続的に組立てられたことが、本町町内会に伝えられた「本町文書」などによって確認できます。

現在でも舞台が回転するとともに彫刻なども良好な状態で保存され、「祭り屋台」の特徴を現認できるものとして貴重です。屋台の保護を図ることにより、他の屋台の実態解明にも大きく寄与するものと考えられます。

屋台の他、明治時代から昭和時代の「本町文書」710件と、鉾と旗の4組が関連資料として、指定されています。

指定・種類

市指定 有形民俗文化財

員数

一括

所在地

本町地内

所有者等

本町町内会

指定年月日

令和4年5月26日

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