「帯状疱疹」は早期治療が大切です

ページ番号1015965  更新日 令和6年4月1日

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帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

 帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスにより起こる病気です。初めてこのウイルスに感染すると水ぼうそうを発症し、完治後もウイルスは体内に潜伏し続けます。加齢やストレス等で免疫が低下するとウイルスが再び増殖し、帯状疱疹を発症することがあります。

 帯状疱疹は50歳以上になると発症率が上昇し、80歳までに3人に1人が罹患するともいわれています。治療が遅れると重症化したり、後遺症が残ったりする可能性もあるため、注意が必要です。(50歳以上では帯状疱疹を発症した人の約2割が帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行するといわれています。)

帯状疱疹は増えている?

 近年までは、水ぼうそうを発症している子どもと接触することによって、大人は帯状疱疹の原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」に対する追加免疫を得ていました。しかし、平成26年に水ぼうそうの予防接種が定期化されてから、水ぼうそうの患者が減少し、追加免疫を得る機会も少なくなったため、帯状疱疹の発症率が増加する傾向にあるといわれています。

症状

 体の左右どちらかの一部にピリピリした痛みやかゆみが現れ、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って、帯状に現れます。発熱、リンパ節腫脹、頭痛等がみられることもあります。経過としては2~4週間で水疱が破れ、かさぶたとなり皮膚症状は落ち着きます。

 皮膚症状が治った後も、痛みが長期間続くことがあります。これは帯状疱疹後神経痛(PHN)という後遺症で、軽微な接触(タオルで顔や体を拭く、服を着る等)によって痛みを感じ、日常生活に支障をきたす場合もあります。帯状疱疹後神経痛には根本的な治療方法がなく、発症部位によっては、角膜炎等による視力低下や失明、ラムゼイ・ハント症候群(耳介部の水疱形成、顔面神経麻痺、難聴、めまい)といった合併症もあります。

治療

 治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の内服です。全身に水疱や激烈な痛みや合併症がみられるときは入院治療が必要になることがあります。

 発疹の発現から72時間以内の抗ウイルス薬投与は痛みの消失までの期間を短縮するといわれていますので、かゆみや痛みのあとに水疱が現れたときは、2日以内に医療機関を受診し、治療を開始することが大切です。

予防

免疫力を高める

 免疫が低下しないように、日頃の体調管理が大切です。バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠、心身のストレスをため込まないなど、健康的な生活習慣を心がけ、免疫力を高めましょう。

 また、周囲への感染を防ぐために、水疱をさわったり、ひっかくのをさけ、しっかり手洗いを行うことも大事なポイントです。

ワクチンで予防する

 50歳以上の方は、ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率の低減や重症化予防につながることが期待できるとされています。帯状疱疹ワクチンは、50歳以上の人が接種できます。

 このワクチンは、個人の判断によって接種する「任意接種」であり、予防接種法に基づく予防接種ではないため、接種費用は全額自己負担となります。
 なお、接種費用や、使用するワクチンは医療機関により異なりますので、直接医療機関にお問い合わせください。

※接種にあたっては、ワクチンのメリットや副反応(副作用)について接種医などと相談し、よく理解し接種を検討してください。また、当日の体調や過去の罹患歴などによって予防接種を受けることが適当ではない方もいらっしゃいますので、予防接種を受けることが適当ではない状態に該当しないかについてもご確認ください。

現在須賀川市では、帯状疱疹ワクチン予防接種に対する費用助成等は実施していません。

このページに関するお問い合わせ

市民福祉部 健康づくり課
〒962-8601 須賀川市八幡町135
予防係 電話番号:0248-88-8122 ファクス番号:0248-94-4562
保健指導係 電話番号:0248-88-8123 ファクス番号:0248-94-4562
地域医療係 電話番号:0248-88-8125 ファクス番号:0248-94-4562
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