市長挨拶 (令和3年9月市議会定例会)

ページ番号1009679  更新日 令和3年9月14日

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はじめに

本日ここに、9月市議会定例会が招集となりましたところ、議員の皆様には公私ともご多用のところ、ご参集を賜り、本日から29日間の予定をもちましてご精励いただきますこと、誠にありがとうございます。
さて、今期定例会におきましては、ただ今一括議題となりました令和3年度一般会計補正予算をはじめ、議案14件、報告2件について、ご審議いただくこととなりますが、提出議案などの説明に先立ち、6月市議会定例会後における市政当面の主な事項について申し上げます。

新型コロナウイルス感染症

はじめに、新型コロナウイルス感染症についてであります。
市民の皆様には、日頃から、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策に取り組んでいただき、誠にありがとうございます。また、日々、最前線でご努力いただいている医療関係者の皆様をはじめ、介護・福祉施設等に従事する皆様に、心から敬意と感謝の意を表します。

新型コロナウイルス感染症は、変異ウイルスが猛威を振るい、これまでに経験したことのないスピードで感染拡大が進んでいます。本市でも、7月以降、多くの感染者が確認され、8月一か月間の感染者数は過去最高の81人にのぼりました。
県は、まん延防止等重点措置が今月30日まで延長されたことを受け、県独自の集中対策を同様に延長することとしましたが、依然として医療提供体制がひっ迫するなど、大変厳しい状況にあります。引き続き、市民一丸となって感染症対策に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご協力をお願いいたします。

ワクチン接種

次に、ワクチン接種につきましては、8月30日に12歳以上の方、全ての対象者に対して接種券送付を完了したところであり、9月13日現在、接種対象者のうち、1回目の接種を終えた方は55.1%(37,417人)、2回目の接種を終えた方は43.9%(29,819人)であります。
また、今月からは集団接種会場を『グランシア須賀川』へ変更し、1日当たりの接種回数を最大780回に拡充するとともに、小中学生と、受験や就職活動を控えた高校3年生、また、妊婦の方とそのパートナーを対象に優先予約を受け付けるなど対応しているところであります。現在、順調に予約が入ってきておりますので、集団接種につきましては、概ね11月中の完了を目指し取り組んでまいります。

今後、ワクチン接種を着実に進めてまいりますが、全国的には接種後の感染例も報告されております。特に、本市における感染例では、家庭内での感染が連日続いており、10歳未満の子どもや、ワクチンの2回接種を終えた高齢者のブレイクスルー感染も報告されております。
市民の皆様には、これまでどおり家庭内・職場内での感染防止をはじめ、マスクの正しい着用や手指消毒など基本的な対策を継続するとともに、家庭内で感染の疑いのある人がいる場合には、家族の皆様は通勤、通学を控えるよう徹底してください。
自分自身と大切な人の命を守るため、引き続き感染予防対策にご協力いただきますようお願いいたします。

感染症の拡大に伴う事業者支援

次に、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う事業者支援についてであります。
新型コロナウイルス感染症は、本市の地域経済や雇用環境に大きな影響を及ぼしております。市では、関係団体等と連携を図りながら、地域の実情に即した市独自の支援策を講じることにより、中小企業と小規模事業者の事業継続や雇用の維持への支援を実施しているところであり、今月10日現在の支援実績は、2,298件、補助額は3億3,612万3千円であります。
なお、先月、国から、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の事業者支援分として、約6,700万円の追加配分の通知がありましたので、事業者への支援内容がまとまり次第、予算化を図ってまいります。

阿武隈川緊急治水対策プロジェクト

写真:市議会定例会本会議

次に、阿武隈川緊急治水対策プロジェクトについてであります。
令和元年の東日本台風による甚大な被害を踏まえ、水害への関心をさらに高め、流域治水の考え方について理解を深めることを目的として、6月20日に「阿武隈川上流流域治水シンポジウム」が開催されました。私も、パネルディスカッションに参加させていただきましたが、「流域全体での治水に対する意識の共有が最も重要である」ことを訴えてまいりました。
また、遊水地整備のプロジェクトを牽引する「阿武隈川上流緊急治水対策出張所」が7月5日に花岡地内の旧産業会館内に開所し、上流の鏡石町、矢吹町、玉川村において、それぞれ説明会等が開催されておりますので、今後さらに事業が加速化することを期待しているところであります。
本市は、下流域の減災の一助となる「浜尾遊水地」を有しており、上流域の住民の苦悩も、下流域の住民の苦しみも理解できる立場にありますので、関係機関と連携を図りながら「流域治水」に取り組んでまいります。

西川中央公園の防災対策

次に、西川中央公園の防災対策についてであります。
館取町の西川中央公園におきましては、浸水被害の軽減を図るため、現在、雨水貯留施設及び内水排水処理施設の整備に取り組んでいるところであります。
雨水貯留施設につきましては、ワークショップで、地元住民の皆様から頂いた意見を踏まえながら実施設計を進めるとともに、公園遊具等の既存施設の撤去工事などに着手しております。また、内水排水処理施設につきましても、浸水時に内水を排水するための「ゲートポンプ」の整備を進めているところであります。
さらに、県では釈迦堂川の堤防嵩上げ工事に着手しておりますので、市としましても、一体的な整備による早期の完成を目指し、安全・安心な防災施設となるよう事業を推進してまいります。

翠ヶ丘公園温浴施設等整備

次に、翠ヶ丘公園温浴施設等整備についてであります。
翠ヶ丘公園では、公民連携事業の一環として、公募設置管理制度(Park-PFI)により、民間事業者のノウハウを活用した整備に取り組んでおり、現在は、整備エリア内にある「老人憩の家」の解体が完了し、事業を実施している株式会社あおいが、温浴施設やカフェ等の実施設計と、多目的トイレや園路、広場の整備を進めているところであります。
本事業により、公園利用者の利便性向上のほか、公園の新たな魅力の創造や、まちの賑わい創出が図られると考えておりますので、引き続き、本事業の推進に取り組んでまいります。

令和4年度当初予算の編成

次に、令和4年度当初予算の編成についてであります。
新型コロナウイルス感染症の拡大や緊急事態宣言の発令などによる地域経済への影響が長期化している中、地方財政は、本市も含め、多くの自治体が大変厳しい財政状況にあります。
本市財政の見通しは、長引くコロナ禍の影響に加え、人口減少社会にあって市税の伸びが見込めない中、令和2年度決算における実質収支が大幅に減少したことに伴い、災害対応や緊急の課題に対応する財源不足を解消していくため、土地開発基金からの繰入れについて今期定例会で提案を行うなど、大変厳しい状況にあります。特に、財政調整基金は、令和3年福島県沖地震への対応をはじめ、近年の気候変動による災害対応のため、財政出動が拡大したことにより、残高が減少している状況にあります。

このため、令和4年度当初予算の編成にあたりましては、昨年度に引き続き、施策内事務事業優先度評価を踏まえながら、事業単位の一件査定方式による予算編成を実施するとともに、各種補助金の見直し、更には、コロナ禍により中止・延期している既存事業を抜本的に見直すなど、事業のスリム化と新陳代謝の促進を図り、これまで以上に効果的・効率的で持続可能な財政運営ができるよう進めてまいります。
また、令和4年度は、第8次総合計画と第2期「須賀川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の最終年度となることから、目標達成に向けて各種事業を着実に推進してまいります。
さらには、今後、国が公表する地方財政計画の内容を注視し、国の支援措置を最大限に活用するなど、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と社会経済活動の両立の観点も勘案しながら予算編成を行ってまいります。

(人事案件 略)

以上、市政当面の主な事項について申し上げました。
議案の提案理由につきましては、副市長からご説明申し上げますので、慎重にご審議のうえ、速やかに議決を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和3年9月14日

須賀川市長 橋本 克也

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