市長挨拶 (令和4年9月市議会定例会)

ページ番号1012190  更新日 令和4年9月1日

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はじめに

本日ここに、9月市議会定例会が招集となりましたところ、議員の皆様には公私ともご多用のところ、ご参集をいただき、本日から29日間の予定をもちましてご精励いただきますこと、誠にありがとうございます。
さて、今期定例会におきましては、ただ今一括議題となりました令和4年度一般会計補正予算をはじめ、議案16件、報告4件について、ご審議いただくこととなりますが、提出議案などの説明に先立ち、6月市議会定例会後における市政当面の主な事項について申し上げます。

令和4年ひょう害緊急支援事業

はじめに、6月に発生しました降雹被害の対応についてであります。
6月2日の降雹により、本市の主要農作物である日本ナシやリンゴ、モモ等の果樹や、キュウリ、ナス等の野菜について、本市では過去2番目となる甚大な被害を受けました。
市では、被害に遭われた農家の皆様が、継続して営農活動に取り組むとともに、早期に対応できるよう、7月6日付けで「令和4年ひょう害緊急支援事業」に係る補正予算を専決処分したところであります。
この主な内容としては、ブランドすかがわ推進協議会に対して、規格外となった果実を適正価格で買い取り、学校給食用の食材として無償で提供する事業への市独自支援のほか、樹草勢回復に要する肥料購入費等に対する県と連携した助成などであり、引き続き、全力で被災農家への支援に取り組んでいく考えであります。

新型コロナウイルス感染症

次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。
市民の皆様には、日頃から感染防止対策に取り組んでいただいておりますことに対し、心より感謝申し上げます。また、日々、最前線でご努力いただいている医療関係者の皆様をはじめ、介護・福祉施設等に従事する皆様に、心より敬意と感謝の意を表します。
まず、本市の新規感染者数でありますが、7月中旬から急激に増加し、8月18日には過去最多となる180人が確認されるなど、これまでに経験したことのないスピードで感染拡大が進み、児童施設や高齢者施設などでもクラスターが確認されております。
また、福島県においては、8月に県内でも過去最多となる新規感染者が確認されるなど、感染拡大に歯止めがかからず、医療体制が危機的状況にあることから、「福島県医療非常事態宣言」及び「BA.5対策強化宣言」を発令しているほか、「福島県陽性者登録センター」を設置しているところであります
市においては、「新型コロナウイルス感染症対策本部メッセージ」を発出するなど、随時、注意喚起を行っておりますが、市民の皆様におかれましては、引き続き、警戒を緩めることなく、一人ひとりが危機感をもって基本的な感染防止対策を改めて確認の上、徹底して取り組んでいただき、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に、ご協力いただきますようお願いいたします。
次に、ワクチンの接種率につきましては、3回目の接種を終えた方が71.1%(48,143人8月28日現在)であります。まだ、接種をされていない方は、ぜひ自分と大切な人を守る意味からも、接種のご検討をお願いいたします。
なお、4回目の集団接種につきましては、7月1日から接種を開始しておりますが、医療従事者及び高齢者施設従事者等にも対象を拡大しましたので、接種へのご協力をお願いいたします。

市第9次総合計画

次に、第9次総合計画についてであります。
本計画については、5月24日から6月13日にかけて、「10年後の須賀川市の姿、この地域の姿」をテーマに、市内9か所で地域懇談会を開催し、延べ163名の方々が参加され、455件の意見をいただいたところであります。
これらの意見等を反映した計画案については、去る7月22日開催の第3回総合計画策定審議会において審議をいただいたところであり、今後は、本日から9月20日までを期間とするパブリックコメントによる意見等を踏まえ、10月開催予定の総合計画策定審議会での審議を経て、12月市議会定例会に議案として提案する考えであります。
なお、本計画の概要については、今期定例会会期中に開催予定の議員全員協議会において、説明する考えであります。

市過疎地域持続的発展計画

次に、過疎地域持続的発展計画についてであります。
本計画については、これまで、両地域における地域懇談会のほか、2回にわたる各分野の代表者等で組織する、「過疎地域持続的発展計画策定会議」を経て、7月22日から8月4日にかけてパブリックコメントを実施し、様々な意見をいただいたところであります。
現在、「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法」に基づく県との協議を進めているところであり、本日開催予定の議員全員協議会において、概要を説明するとともに、県との協議が調い次第、今期定例会会期中に議案として提案する考えであります。

令和5年度当初予算の編成

写真:市議会定例会本会議

次に、令和5年度当初予算の編成についてであります。
地方財政は、長引く新型コロナウイルス感染症対策の影響や度重なる自然災害への対応、さらには、物価上昇・家計負担増などの新たな環境により厳しさが増している状況にあります。
本市財政におきましても、社会経済活動の正常化が進むことにより持ち直しは期待されるものの、人口減少社会にあって市税をはじめとする歳入の大幅な伸びは見込めず、福島県沖地震や集中豪雨など近年の気象変動による災害対応や、国の景気対策と連動した市独自の対策実施に伴う財政出動の拡大により、財政調整基金の残高が減少するなど、予断を許さない厳しい財政運営となる見通しであります。
また一方で、令和5年度は、市の最上位計画である第9次総合計画の初年度にあたるとともに、新たに策定する「市過疎地域持続的発展計画」の2年目となるため、これら計画の目標達成に向けた、重要な政策を着実に実施する必要があります。
このため、令和5年度当初予算の編成にあたりましては、昨年度に引き続き、事務事業単位の一件査定方式を実施しながら、歳出全般にわたり施策の優先度を洗い直し、無駄を排除し、真に必要なものを重点化するなど、効果的・効率的で持続可能な財政運営に努めてまいります。
今後は、国が公表する地方財政計画を注視しながら、国の支援措置を最大限に活用するなど、両計画の着実な推進を図るとともに、本市が直面する課題に向き合いながら予算編成を進めてまいります。

「アニメージュとジブリ展」ふくしま須賀川展

次に、「アニメージュとジブリ展」ふくしま須賀川展についてであります。
9月17日から12月11日まで、市文化センター小ホールを会場に、「アニメージュとジブリ展」を開催いたします。
本展覧会の開催は、メディア芸術作品の鑑賞機会を提供することで、人々の生活に潤いと活力を与えるとともに、地域振興と活性化を図ることを目的として、本市のほか、福島民報社、テレビユー福島、ラジオ福島の4団体で構成する実行委員会の主催により開催するものであります。
また、展覧会の会期中である10月には、市民交流センターtetteを会場に絵画コンクールを実施するほか、市文化センター大ホールにおいて、展覧会の入場者を対象としたジブリ作品の映画上映会を実施いたします。
さらに、12月には小中学生や市民団体等によるジブリ楽曲の音楽祭を市文化センター大ホールにおいて開催するなど、期間中、様々な企画を実施しながら、本市の活性化を図っていく考えであります。
ぜひ、市民の皆様を始め、多くの方々にご来場いただきたいと考えております。

翠ヶ丘公園温浴施設等整備事業

次に、翠ヶ丘公園温浴施設等整備事業についてであります。
現在、翠ヶ丘公園では、公民連携事業として民間事業者のノウハウを活用した、公募設置管理制度(Park-PFI)による整備を進めております。
現在の進捗状況として、カフェは、11月に、温浴施設につきましては、来年春頃のオープンを目指しております。また、これら整備に合わせて施設周辺の水辺の整備も行うなど、翠ヶ丘公園の魅力がこれまで以上に高まるとともに、公園の利用者にとっても新たな利活用が図られるものと期待しております。

須賀川駅西地区都市再生整備事業

次に、須賀川駅西地区都市再生整備事業についてであります。
須賀川駅西地区都市再生整備事業につきましては、今年6月にJR東日本と東西自由連絡通路及び新駅舎の工事にかかる施行協定を締結し、先月26日には、工事の安全祈願祭を執り行ったところであり、今後は、令和7年春頃の完成を目指し工事を進めてまいります。
また、既存駅舎につきましても、有効活用を図るため、観光交流施設として実施設計を進めているところであり、引き続き、JR東日本と連携し、須賀川駅の利便性向上のみならず、駅周辺の活性化・賑わいの創出にも努めていく考えであります。

水道料金等のスマートフォン決済の導入

次に、水道料金及び下水道使用料のスマートフォン決済の導入についてであります。
水道事業において策定しました「水道ビジョンすかがわ2030」の取り組みの一つである、水道料金支払い方法の拡充を図るため、10月から水道料金と下水道使用料の支払いについて、スマートフォン上の決済アプリを活用したサービスをスタートいたします。
今回、新たなサービスを追加することにより、料金支払いに係る選択肢が広がり、水道等利用者に対するサービス向上につながるものと考えております。

(人事案件 略)

以上、市政当面の主な事項及び議案2件の提案理由について申し上げました。
残る議案の提案理由につきましては、副市長などからご説明申し上げますので、慎重にご審議のうえ、速やかに議決を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和4年9月1日

須賀川市長 橋本 克也

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