市長挨拶 (令和4年12月市議会定例会)
はじめに
本日ここに、12月市議会定例会が招集となりましたところ、議員の皆様には公私ともご多用の中、ご参集を賜り、本日から22日間の予定をもちましてご精励いただきますこと、誠にありがとうございます。
さて、今期定例会におきましては、ただ今一括議題となりました令和4年度一般会計補正予算をはじめ、議案25件について、ご審議いただくこととなりますが、提出議案などの説明に先立ち、9月市議会定例会後における市政当面の主な事項について申し上げます。
第9次総合計画
はじめに、第9次総合計画についてであります。
本計画につきましては、昨年度から策定作業に取り組んでまいりましたが、このたび計画案がまとまりましたので、概要について申し上げます。
第9次総合計画「須賀川市まちづくりビジョン2023」は、総合的かつ計画的な行政経営を行うため、市総合計画策定条例に基づき、市の最上位計画として策定するものであり、10年後の本市を見据えつつ、令和5年度を初年度とする5年間のまちづくりの指針とするものであります。
本計画は、人口減少や少子高齢化の進行など、時代の潮流を捉えながら、SDGsの理念を反映した、持続可能なまちづくりを目指すものであり、計画策定に当たりましては、市内9地域において地域懇談会を実施したほか、市民、高校生とのワークショップ、並びに中学生ワークショップの開催、更には、パブリックコメントを行うなど、様々な機会や手法により、市の将来に対する多くの市民の声をお聞きしながら、取りまとめたところであります。
本計画の将来都市像については、「共につくる 住み続けたいまち すかがわ」とし、市民や本市に関わるすべての人が、まちへの誇りや愛着を育み、このまちを構成している一人であるという気持ち、いわゆる「シビックプライド」の醸成を目指すものであり、その実現のため、子育て環境の充実など、14の政策と46の施策を定めております。
また、計画を推進するため、市民協働、公民連携の推進など、4つの横断的重点ポイントを設定しながら、計画最終年度となる令和9年の目標人口を7万2千人として、将来を見据えたまちづくりを進めていく考えであります。
今回の計画策定にあたりましては、新しい試みとして、中学生や市民ワークショップなどでの意見をとりまとめた、すかがわ近未来カレンダー「10年後のわたしとこのまち」を作成したところであり、将来のまちづくりの主役となる若い世代が、本計画の策定に深く関わりつつ、地域のことを「自分ごと」として捉えていただくことで、未来のまちづくりの担い手となっていただくよう、期待するものであります。
なお、この計画案につきましては、去る10月5日、須賀川市総合計画策定審議会から「適当」である旨の答申をいただいたところであります。
また、本計画のスタートに合わせて「次の10年」を見据えた政策課題に的確に対応するとともに、各種施策を効果的かつ効率的に推進するため、「市民協働推進部」を新たに創設するなどの行政組織改編を行う考えであり、関係する議案については今期市議会定例会に提出しております。
コミュニティセンターの設置
次に、コミュニティセンターの設置についてであります。
地域コミュニティ活動の推進は、まちづくりを進めるうえで、重要な課題と認識しており、市第9次総合計画の政策である、「市民協働によるまちづくりの推進」において重点的に取り組む考えでありますが、少子高齢化や生活意識の変化などにより、町内会・行政区の担い手不足などの課題も生じております。
このため、今回の行政組織改編に合わせて、現在の公民館における生涯学習機能に加え、地域活動の拠点としての機能を強化するため、新たにコミュニティセンターとして設置するものであり、今期市議会定例会に議案を提出しております。
この設置により、地域の方々が、これまで以上に施設を利用する機会が増えるとともに、行政区同士の連携などの促進が図られるほか、地域住民と行政をつなぐ橋渡しを円滑にし、災害時などにおいては、防災活動の中心となるなど、多様な機能を有する地域の拠点づくりに努めていく考えであります。
原油価格・物価高騰対策
次に、原油価格・物価高騰対策についてであります。
現在、本市では10月24日付けの専決処分により、国の「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」等を活用し、物価高騰の影響を受けている、非課税世帯や事業者等への支援を行っているところであります。
国においては、現下の原油や物価高騰対策として、現在追加の経済対策を盛り込んだ令和4年度第2次補正予算案の審議が行われており、今臨時国会での成立を目指しております。
本市といたしましては、国の追加経済対策等に速やかに対応するとともに、今後は、市民や事業者等に対する支援をいち早く講じるため、専決処分を含め、早急な対策に努めていく考えであります。
新型コロナウイルス感染症
次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。
市民の皆様には、日頃から感染防止対策に取り組んでいただいておりますことに心より感謝申し上げます。また、今もなお、命と健康を守るため、そして地域医療を守るため、最前線で献身的にご努力いただいている医療関係者の皆様をはじめ、介護・福祉施設等に従事する皆様に、心より敬意と感謝の意を表します。
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数については、9月に全数届が見直され、市町村ごとの感染者数が把握できなくなりましたが、外国人観光客への水際対策が緩和され、全国で旅行支援が開始されたこともあり、県内全体では1日あたりの新規感染者数が、3千人を超えるなど感染が再拡大しております。
特に、この冬は、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行が懸念されており、予断を許さない状況が続いております。
現在、本市では、オミクロン株対応の2価ワクチンの接種を実施するとともに、各医療機関においては、季節性インフルエンザの重症化予防のため、インフルエンザワクチンの接種を行っております。
ワクチンを接種することで、重症化予防や感染予防など一定の効果が期待されますので、まだ接種がお済みでない方は、ご自身や大切な方を守るためにもぜひ接種の検討をお願いします。
市民の皆様におかれましては、引き続き、警戒を緩めることなく、一人ひとりが危機感をもって、基本的な感染防止対策に取り組んでいただき、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染拡大防止に、ご協力いただきますようお願いいたします。
(人事案件 略)
以上、市政当面の主な事項について申し上げました。
議案の提案理由につきましては、副市長からご説明申し上げますので、慎重にご審議のうえ、速やかに議決を賜りますよう、お願い申し上げます。
令和4年12月1日
須賀川市長 橋本 克也
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