市長挨拶 (令和5年9月市議会定例会)

ページ番号1015211  更新日 令和5年9月29日

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はじめに

本日ここに、9月市議会定例会が招集となりましたところ、議員の皆様には公私ともご多用のところ、ご参集をいただき、本日から28日間の予定をもちましてご精励いただきますこと、誠にありがとうございます。
さて、今期定例会におきましては、ただ今一括議題となりました令和5年度一般会計補正予算をはじめ、議案17件、報告1件について、ご審議いただくこととなりますが、提出議案などの説明に先立ち、6月市議会定例会後における市政当面の主な事項について申し上げます。

台風第13号などにより被災したいわき市への職員派遣

はじめに、台風第13号や線状降水帯の発生により被災したいわき市への職員派遣についてであります。
今回の大雨により甚大な被害が発生したいわき市より、県を通じて応援要請があったことから、本市では今月19日から22日まで、住家被害認定調査等業務に従事する職員を派遣したところであり、今後も引き続き、県など関係機関と連携しながら、支援していく考えであります。

市デジタル田園都市構想総合戦略

次に、須賀川市デジタル田園都市構想総合戦略の策定についてであります。
本戦略は、国が令和4年12月に「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を抜本的に改訂し、「デジタル田園都市国家構想総合戦略」を策定したことに伴い、令和6年度を初年度とする5年間の地方創生を推進する戦略ビジョンとして策定するものであります。
策定にあたりましては、市第9次総合計画で位置付けた「重点戦略」や「戦略目標」を基に、各種個別計画などとの整合を図りながら、地方創生の充実・強化に継続して取り組み、デジタルの力を有効に活用できるよう、進めていく考えであります。
今後は、「市まちづくり推進会議」やパブリックコメントなどを通じて、様々なご意見等をお聴きしながら、本年度内の策定を目指してまいります。

市地域公共交通計画

次に、須賀川市地域公共交通計画の策定についてであります。
本計画は、国の「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の改正に伴い策定するものであり、「地域にとって望ましい地域旅客運送サービスの姿」を明らかにする、本市の地域公共交通の新たなマスタープランとして位置付けるものであります。
策定にあたりましては、高校生やその保護者をはじめ、高齢者の実態を把握している民生委員などを対象とする市民アンケート調査のほか、公共交通事業者などへのヒアリング調査を行うなど、市の現状を踏まえた計画となるよう、進めていく考えであります。
今後は、県の計画をはじめ、市総合計画や市都市計画マスタープランなどとの整合を図り、市と公共交通事業者などで組織する「市総合交通活性化協議会」やパブリックコメントなどを通じて、様々なご意見等をお聴きしながら、本年度内の策定を目指してまいります。

市第4次地域福祉計画

次に、須賀川市第4次地域福祉計画についてであります。
本計画は、再犯防止計画や自殺防止対策行動計画を含めた、総合的な福祉計画として策定するものであります。
策定にあたりましては、民生委員・児童委員の各方部会において、住民同士の支え合いができている事例などについて、意見交換を行うなど、地域において、それぞれの立場で支えあいながら暮らすことのできる「地域共生社会」の実現を目指し、進めていく考えであります。
今後は、「計画策定委員会」やパブリックコメントなどを通じて、様々なご意見等をお聴きしながら、本年度内の策定を目指してまいります。

市第4次障がい者計画、第7期障がい福祉計画、第3期障がい児福祉計画

写真:市議会定例会本会議

次に、須賀川市第4次障がい者計画、第7期障がい福祉計画、第3期障がい児福祉計画についてであります。
本計画は、障がい者施策の基本方針と具体的方策を定めるとともに、障がい福祉サービスの提供体制確保及び関連する業務を円滑に実施するため、策定するものであります。
策定にあたりましては、須賀川地方地域自立支援協議会などと意見交換を行うなど、障がいのある方が希望する暮らしの実現や、意欲、能力に応じた活動が保障される計画となるよう、進めていく考えであります。
今後は、これら計画についてのアンケート調査結果なども踏まえ、本年度内の策定を目指してまいります。

市第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画

次に、第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画についてであります。
本計画は、老人福祉法及び介護保険法の規定により、3年毎に策定するものであります。
本計画期間内の令和7年度には、いわゆる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、これまで誰も経験していない、超高齢社会を迎えることとなります。
そのため、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい生活を送ることができるよう基本方針や基本施策を明らかにするとともに、介護保険事業を適正に運営する上で重要となる介護保険料基準額や各種サービス見込量の設定を行うこととしております。
今後は、国の「基本指針」や「介護報酬改定率」などを踏まえ、「計画策定委員会」やパブリックコメントなどを通じて、様々なご意見等をお聴きしながら、本年度内の策定を目指してまいります。

令和6年度当初予算の編成

次に、令和6年度当初予算の編成についてであります。
地方財政の状況は、人口減少に伴う課題が顕在化する中、頻発し激甚化する自然災害への対応、さらには、原材料費やエネルギー価格等の物価高騰が続く経済環境下で、より一層厳しさが増しております。
本市におきましては、これまで度重なる地震や豪雨災害、長引く新型コロナウイルス感染症対策への対応にあたり、市民生活の安定を最優先に、財政調整基金の積極的な活用を図るなど、必要な財政措置を行ってきたところであります。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付け変更に伴い、社会経済活動は従前の状況に戻りつつあるものの、財政調整基金残高が減少し、市税等の歳入の大幅な伸びが見込めない状況にあるため、今後は厳しい財政運営となる見通しであります。
このため、令和6年度当初予算の編成にあたりましては、事務事業単位の一件査定を実施しながら、事業の優先順位を見極め、限りある財源を有効に活用し、市民サービスの更なる向上を図ってまいります。
また、今回は、現在策定中の市デジタル田園都市構想総合戦略に基づき、地域ビジョンの達成に向けて、地方創生を推進するための重点戦略を着実に実行できるよう予算編成を進める考えであります。
今後は、国が公表する地方財政計画を注視しながら、国の支援措置を最大限に活用し、本市が直面する課題を踏まえた予算を編成し、持続可能な財政運営に努めてまいります。

翠ヶ丘公園自動運転実装事業

次に、翠ヶ丘公園自動運転実装事業についてであります。
本事業は、自動運転を実装する県内初の取り組みとして、本年6月30日に内閣府の令和5年度未来技術社会実装事業に選定され、翠ヶ丘公園パークPFIエリアと上北町駐車場付近を自動運転車両で連絡するものであります。
これにより、芦田塚駐車場の混雑解消や上北町駐車場利用者の移動円滑化を推進するとともに、公園の新たな魅力創出を図っていく考えであります。
本年度は、国土交通省などからの伴走型支援を受けながら、地域協議会等の組織体制を構築する予定であり、令和9年度の実装に向けて取り組んでまいります。

本市出身初の関取・高橋関

次に、本市出身で初の関取となった高橋関についてであります。
令和4年5月場所の初土俵以降、7場所連続勝ち越しという好成績の活躍を見せ、本市初の関取誕生という快挙に多くの市民が感動と勇気をいただいたところであります。
今月の大相撲9月場所では新十両として、勝ち越しとなる8勝7敗の成績を収めたところであり、今後更なる活躍を期待しております。
高橋関からは、「いずれは横綱となって、須賀川に戻り、恩返しすることが一番の目標」と意気込みを語っていただいており、今月8日には、「高橋関須賀川後援会」が設立されましたので、今後も市民、関係団体などと一丸となって応援していく考えであります。

福島スポーツエンタテインメント株式会社とのパートナーシップ協定締結

次に、「福島ファイヤーボンズ」を運営する福島スポーツエンタテインメント株式会社とのパートナーシップ協定の締結についてであります。
同社とは、今月22日にパートナーシップ協定を締結したところであり、今後は本協定により、「福島ファイヤーボンズ」が円谷幸吉メモリアルアリーナを会場としてホームゲームを行うなど、両者が協力して、バスケットボールによるスポーツの振興や競技者人口の裾野拡大を図りながら、本市の交流人口の拡大やイメージアップにも取り組んでいく考えであります。

新型コロナウイルス感染症

次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。
福島県内82の医療機関からの報告によれば、県内の感染者数は、先月上旬以降から徐々に増加し、先月28日から今月3日までの週では、7月の最終週と比較して2倍近く増加しております。
現在は、やや落ち着きがみられるものの、1医療機関当たりの感染者数は平均で27.62人であり、県では依然として注意が必要な状況にあるとしております。
今後、秋の行楽シーズンを迎えるにあたり、市民の皆様におかれましては、ご自身や大切な方を守るため、これまで同様、場面に応じたマスクの着用など、基本的な感染対策に取り組んでいただき、「うつさない」「うつらない」行動を心掛けるようお願いいたします。
また、令和5年秋開始接種としての集団接種については、今月20日から市役所3階において、初回接種を完了した方を対象に接種を行っておりますので、引き続き、ワクチン接種にご協力をお願いいたします。

(人事案件 略)

以上、市政当面の主な事項及び議案4件の提案理由について申し上げました。
残る議案の提案理由につきましては、副市長などからご説明申し上げますので、慎重にご審議のうえ、速やかに議決を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和5年9月28日

須賀川市長 橋本 克也

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