展覧会「井上泰幸展　円谷英二を支えた特撮美術の技」

特撮美術とは、特撮作品において舞台となる場所、登場する怪獣や飛行機など画面に映るほとんどのものをミニチュアで作り上げていく仕事です。井上泰幸氏（1922～2012）は『ゴジラ』（1954年）や『空の大怪獣 ラドン』（1956年）をはじめとする特撮作品の美術を手掛け、須賀川市出身の円谷英二監督の右腕として活躍しました。

このたび、井上氏が遺した数万点に及ぶ絵コンテや図面、デザイン画などの資料が須賀川特撮アーカイブセンターに収蔵されました。

本展覧会では須賀川に託された井上氏の資料から代表的な作品の資料を展示するほか、円谷英二監督が67年前に特技監督を務め、井上氏が岩田屋を中心とした当時の福岡の街を実物そっくりに再現した『空の大怪獣 ラドン』のミニチュアセットが須賀川では初めて公開されます。

正確な調査と設計で本物と見間違えるほどのセットを作り上げ、円谷英二監督を驚かせたという井上泰幸氏。その特撮美術の技を知ることができる貴重な展示をぜひご覧ください。

特撮美術監督　井上泰幸（いのうえ・やすゆき）

1922（大正11）年、福岡県古賀市生まれ。

1954（昭和29）年『ゴジラ』に特殊美術スタッフとして参加し、以降東宝の特撮映画の美術スタッフとして中心的な役割を果たす。1966（昭和41）年に特撮美術監督に就任。円谷英二監督最後の特技監督作品となった『日本海大海戦』（1969年）をはじめ、多くの特撮映画で特撮美術監督を務めた。

1971（昭和46）年には自らの造形会社「アルファ企画」を設立。平成以降も様々なテレビ特撮作品でミニチュア制作を請け負った。2011（平成23）年には自身の仕事をまとめた書籍『特撮映画美術監督 井上泰幸』を出版。

2012（平成24）年没。享年89歳。

展示構成

1. 井上泰幸の仕事術
2. 井上泰幸の美術世界
3. 井上泰幸と円谷英二
4. 『空の大怪獣 ラドン』岩田屋再現ミニチュアセット
   円谷英二監督が特撮を手掛けた『空の大怪獣 ラドン』の再現ミニチュアセットが須賀川では初めて公開されます。

開催期間

令和5年11月11日（土曜日）から令和5年11月26日（日曜日）まで

注：11月21日（火曜日）は休館

開催時間

午前9時 から 午後5時 まで

注：11月11日（土曜日）は午前10時30分からの開場

開催場所

須賀川市民交流センターtette　1階ルーム1-1、たいまつホール
（〒962-0845　福島県須賀川市中町4-1）

費用

入場無料

会期中イベント

トークイベント「特撮美術監督・井上泰幸の技」

井上泰幸氏をよく知るお二人がその技の秘密について語ります。

日程：11月11日（土曜日）午前11時～12時（60分）

会場：市民交流センターtette たいまつホール

定員：30名程度（当日受付）

参加料：無料

登壇者：三池敏夫氏（特撮美術監督）、東郷登代美氏（井上泰幸氏遺族）

参加方法：展覧会の入場開始（午前10時30分）より、参加希望者は会場内の座席へ着席（先着順）

 

ギャラリートーク

担当学芸員が展示を案内します。

日程：11月19日（日曜日）、23日（木曜日・祝日）午前11時～12時

会場：市民交流センターtette ルーム1-1、たいまつホール

定員：各回10名程度（事前受付）

参加料：無料

講師：市学芸員

参加方法：下のURLより、必要事項を記入して申し込み（先着順）

11月19日（日曜日）ギャラリートーク申込み

• 11月19日（日曜日）ギャラリートーク申込み（外部リンク）

11月23日（木曜日、祝日）ギャラリートーク申込み

• 11月23日（木曜日、祝日）ギャラリートーク申込み（外部リンク）

主催

須賀川市

監修

東郷登代美（井上泰幸会）／認定NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構（ATAC）

協力（順不同）

東宝株式会社／株式会社円谷プロダクション／株式会社ピー・プロダクション／株式会社マーブリングファインアーツ／株式会社特撮研究所／島倉二千六／三池敏夫／原口智生／西村祐次（M1号）／ノーマン・イングランド／渡辺明／長沼孝／斉藤純二／安田葉／島崎淳／馬場裕也

問い合わせ

文化交流部　文化振興課　特撮文化推進係

電話：0248-94-7174　ファクス: 0248-94-4563　（平日9時～17時）

会場：須賀川市民交流センターtette

• 地図を表示する（外部リンク）