特撮文化推進事業実行委員会 ふくしま特撮検定2025 解答編を公開しました

ページ番号1018278  更新日 令和7年9月22日

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ふくしま特撮検定2025

特撮文化推進事業実行委員会で開催した「ふくしま特撮検定2025」ではたくさんの皆さまのご参加をいただき、誠にありがとうございました!

解答編を本ページにて公開します。

本事業がみなさまの特撮に関する関心を高め、学びを深める機会となれば幸いです。

解答編(問1~問10)

問1

須賀川特撮アーカイブセンターの壁に描かれている怪獣の名前はなんでしょうか?

正答)スカキング

誤)イワゴン

誤)スカルゴン

須賀川特撮アーカイブセンターオリジナル怪獣の「スカキング」。「スカキング」という名前は、2020年11月のセンター開館に合わせて須賀川市民から公募し決定しました。スカキングの好物は須賀川市の名産品である岩瀬キュウリで、必殺技は「キュウリまるまる一本を口から発射して敵をたおす」です。

問2

「特撮」とは何の略語でしょうか?

正答)特殊撮影技術

誤)特急撮影技術

誤)特捜撮影技術

「特撮」は「特殊撮影技術」の略語であり、特殊な撮影技法やミニチュア、画像合成などを組み合わせることで、風景や人物の演技などをそのまま撮影するだけでは表現できない映像を作り上げるための様々な技術のことを指します。一方で、日本の映像文化において「特撮」は技術だけでなく、その技術を用いて作られた作品群やジャンルのことを指すようにもなりました。

問3

須賀川市役所1階「みんなのスクエア」には『シン・ウルトラマン』(2022年)に登場するウルトラマンの立像が展示されていますが、このウルトラマンの立像はどんな姿勢をとっているでしょうか?

正答)光線を撃つ姿

誤)両手を身体の横に揃えて立つ姿

誤)後ろを振り返る姿

須賀川市役所1階「みんなのスクエア」に展示されている『シン・ウルトラマン』ウルトラマンの立像は自由に写真撮影をすることができます。

問4

円谷英二の子どもの頃の夢であり、専門学校にも通った職業はなんでしょうか?

正答)飛行機のパイロット

誤)教師

誤)音楽家

円谷英二監督の子供の頃の夢は飛行機のパイロットでした。大正5(1916)年、15歳の時に須賀川から上京し、パイロットを目指して「日本飛行機学校」に入学しました。

問5

須賀川特撮アーカイブセンターで開催しているワークショップ「すかがわ特撮塾」。2024年度(第3期生)が制作した怪獣の名前は次のうちどれでしょうか?

正答)フェザーロン

誤)ヨロイガー

誤)エスターガ

2022年より開催し、4年目を迎えた人材育成ワークショップ「すかがわ特撮塾」。第3期生は鳥をモチーフとした怪獣・フェザーロンを制作しました。怪獣の着ぐるみが完成していく様子は、下記リンク先の「すかがわ特撮塾(3期)活動報告」でご覧いただけます。

問6

問5の怪獣のモチーフとなったのは須賀川市の「市の鳥」ですが、その鳥は次のうちどれでしょうか?

正答)かわせみ

誤)きびたき

誤)かっこう

すかがわ特撮塾第3期生の怪獣・フェザーロンは、須賀川市の「市の鳥」である「かわせみ」をモチーフとしています。空飛ぶ怪獣であることから、着ぐるみだけでなく、飛行シーンを撮影するための「飛び人形」も制作されました。

問7

2024年度開催の「すかがわ特撮塾」第3期において、ロケ地となった福島県内の場所は次のうちどこでしょうか?

正答)福島空港

誤)郡山市ふれあい科学館

誤)UFOふれあい館

すかがわ特撮塾第3期では、福島空港を会場に市民エキストラも参加したロケを実施しました。また、福島空港管制塔のミニチュアも制作しました。

問8

合成を行うための映像を撮影する時には、緑色の背景を用いることがありますが、この技術のことを何と呼ぶでしょうか?

正答)グリーンバック撮影

誤)エフェクト合成

誤)グラスワーク撮影

合成用の映像を撮影する時には緑色の背景だけでなく、青色が使われる場合は「ブルーバック」と呼ばれますが他に黒や白、灰色の背景が用いられることもあります。なお、選択肢のうち「グラスワーク撮影」とは、透明なガラス板に空や雲などを描いてカメラの前に設置することで、実景よりもより広い空間や実際には存在しない物体などを、あたかもそこに存在するかのように表現することのできる技術のことです。

問9

須賀川市役所の前には「ウルトラの父」の像があり、イベントの時など特別な日にはあるものを身に着けます。その身に着けるものとは次のうちどれでしょうか?

正答)赤いマント

誤)大きな剣

誤)花の冠

須賀川市役所前に立つ「ウルトラの父」は、7月10日の「ウルトラマンの日」など特別な日には赤いマントを身に付けます。運がよければ付けた姿を目にすることができるかも…?

問10

須賀川市内の松明通りにはウルトラマンシリーズに登場するヒーローや怪獣のモニュメントが並んでいます。そのうちベンチに座っている怪獣は2体あり、うち1体は「友好珍獣ピグモン」ですが、もう1体は次のうちどの怪獣でしょうか?

正答)コイン怪獣カネゴン

誤)宇宙怪獣エレキング

誤)古代怪獣ゴモラ

須賀川市内の松明通りには全部で13体のヒーローや怪獣のモニュメントが並んでいます。このうちベンチに座っているのは「友好珍獣ピグモン」と「コイン怪獣カネゴン」。ベンチに座ればピグモンやカネゴンとのツーショット写真を撮ることもできます。

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解答編(問11~問20)

問11

福島空港ターミナルビルのすぐ横には『ウルトラマン』(1966年)に登場した科学特捜隊のメカ2機のオブジェが展示されています。うち1機は「ジェットビートル」ですが、もう1機は次のうちどれでしょうか?

正答)小型ビートル

誤)ウルトラホーク1号

誤)マットジャイロ

福島空港ターミナルビルの隣に設置されているのは『ウルトラマン』(1966年)に登場した「ジェットビートル」「小型ビートル」のオブジェです。なお、他の選択肢にある「ウルトラホーク1号」は『ウルトラセブン』に、「マットジャイロ」は『帰ってきたウルトラマン』に登場するメカです。

問12

須賀川市とウルトラマンの故郷・M78星雲が姉妹都市提携を結んだことで誕生した仮想都市「すかがわ市M78光の町」。この仮想都市の中にある「ひかりぼたん地区」には、「光の町」の空港がありますが、その空港の名前は次のうちどれでしょうか?

正答)すかがわM78サイトボード

誤)すかがわM78タワー

誤)すかがわM78アリーナ

須賀川市とウルトラマンの故郷・M78星雲は2013年に姉妹都市提携を結び、WEB上の仮想都市「すかがわ市M78光の町」が誕生しました。仮想都市「すかがわ市M78光の町」には「ひかりたいまつ地区」「ひかりはなび地区」「ひかりぼたん地区」の3つのエリアがあり、誰でも仮想都市の住民になることができます。

問13

福島県観光物産館やすかがわ観光物産館flattoなどで販売されている「ウルトラマン」と福島県の伝統工芸品のコラボ商品のうち、本当にあるのは次のうちどれでしょうか?

正答)ウルトラマン赤べこ

誤)ウルトラマン扇子

誤)ウルトラマン提灯

ウルトラマンと福島県の伝統工芸品のコラボ商品には、ほかにも「ウルトラマン三春駒」「ウルトラマン土湯こけしキーホルダー」「ウルトラマン白河だるま」「ウルトラマンゼロ白河だるま」が販売されています。

問14

「ウルトラマンARスタンプラリーinふくしま2025」のメインビジュアルに登場する4体の怪獣(ゴモラ、エレキング、ベムスター、ゼットン)の「共通点」は次のうちどれでしょうか?

正答)須賀川市の松明通りにモニュメントがある

誤)宇宙怪獣である

誤)口から火を吐く

「大冒険!ウルトラマンARスタンプラリーinふくしま2025」は11月30日(日曜)まで現在開催中です。すかがわ観光物産館flattoで販売中の「ウルトラコラボメニュー・ウルトラマンベリアルパン」を購入すると、4大怪獣がデザインされたオリジナルシールがもらえます。

問15

2024年度「すかがわ特撮塾」第3期制作作品において、劇中で塾生演じる生徒たちはあるクラブ活動に所属している設定でしたが、そのクラブ活動は次のうちどれでしょうか?

正答)野鳥部

誤)吹奏楽部

誤)ワンダーフォーゲル部

2022年より開催し、4年目を迎えた人材育成ワークショップ「すかがわ特撮塾」。完成した映像は現在須賀川特撮アーカイブセンターで上映されています。迫力の特撮と子どもたちの熱演をぜひご覧ください。

問16

道の駅ひらたの特産品のレトルトカレーに描かれている「○○戦隊カラインジャー」。「○○」に入るのは次のうちどれでしょうか?

正答)ハバネロ

誤)唐辛子

誤)激辛

福島県県中地域に位置する平田村。平田村では地域活性化の一環としてハバネロの栽培、商品開発に取り組んでいます。「ハバネロ戦隊カラインジャー」は村産のハバネロをふんだんに使ったレトルトカレーで、ノーマルの他「激辛レッド」「生地獄」など複数種類が展開されています。

問17

須賀川特撮アーカイブセンターには映画『男たちの大和/YAMATO』(2005年)で使用された戦艦大和の全体のミニチュアが収蔵されていますが、このミニチュアは実際の戦艦大和の何分の1サイズで制作されているでしょうか?

正答)35分の1

誤)50分の1

誤)10分の1

2025年に公開20年を迎えた映画『男たちの大和/YAMATO』(2005年)。同映画で使用された戦艦大和のミニチュアは、現在、須賀川特撮アーカイブセンターに収蔵されており、収蔵庫見学通路よりその姿を見ることができます。

問18

須賀川特撮アーカイブセンターでミニチュアを見ることができる、『ウルトラマンタロウ』(1973~74年)に登場した防衛チーム・ZATの大型戦闘機「スカイホエール」。劇中、ZAT極東支部基地の住所はどこにあるでしょうか?

正答)東京都千代田区霞が関1丁目1番地1号

誤)富士五湖周辺

誤)東京湾の海底

『ウルトラマンタロウ』(1973~74年)に登場した大型戦闘機「スカイホエール」のミニチュアは、修復を経て須賀川特撮アーカイブセンターに収蔵されています。資料の詳細や修復過程はリンク先のコラムもご参照ください。

問19

Netflix映画『新幹線大爆破』の特撮シーンの撮影は須賀川市長沼地域にある「ながぬまラボ」で行われましたが、ながぬまラボでの撮影時に使用された新幹線のミニチュアのサイズは次のうちどれでしょうか?

正答)1/6スケール

誤)1/20スケール

誤)1/72スケール

Nexflix映画『新幹線大爆破』の特撮シーンは、須賀川市内にある「ながぬまラボ」で撮影されました。「ながぬまラボ」は須賀川市長沼地域にある地域文化施設であり、過去にも『シン・仮面ライダー』をはじめ様々な映像作品の撮影が行われています。

問20

須賀川市とウルトラマンの故郷・M78星雲が姉妹都市提携を結んだことで誕生した仮想都市「すかがわ市M78光の町」。締結日と同じ日にテレビ放送されていたのは次のうちどれでしょうか?

正答)『仮面ライダーウィザード』

誤)『救急戦隊ゴーゴーファイブ』

誤)『人造人間キカイダー』

須賀川市とM78星雲が姉妹都市提携を行ったのは2013年5月5日。同日には『仮面ライダーウィザード』第34話「人気モデルの裏側」が放送されていました。なお、他の選択肢にある『救急戦隊ゴーゴーファイブ』は1999~2000年に、『人造人間キカイダー』は1972~73年に放送されました。

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解答編(問21~問30)

問21

猪苗代町にある「ホテルリステル猪苗代」でロケが行われた、『ウルトラマンネオス』第6話「ザム星人の復讐」(2001年)。劇中、ザム星人が化けていたのは次のうちどれでしょうか?

正答)ホテル従業員

誤)FBI捜査官

誤)カグラ隊員

ホテルリステル猪苗代は他の特撮作品でもロケ地として使用されており、『宇宙刑事ギャバン』第19話「午前6時蒸着!Zビームチャージ完了」(1982年)、『大戦隊ゴーグルファイブ』第30話「猪苗代の黄金魔剣」(1982年)にも登場しています。

問22

福島県の西南端に位置する檜枝岐村(ひのえまたむら)は、村民の名字がほぼ3つしかないことで有名です。このうち2つは「平野」と「橘」。残るもう1つの名字と同じ名前を持つキャラクターは、次のうちどれでしょうか?

正答)ユリアン/星涼子

誤)ファイブレッド/星川学

誤)オーレッド/星野吾郎

古くより政争や戦乱から逃れた人々が移り住んだとも伝えられる福島県檜枝岐村では、村民の主な名字が「平野」「橘」「星」の3つであるという特徴があります。

問23

スパリゾートハワイアンズやいわき市石炭・化石館など、いわき市の名所でロケが行われたメタルヒーローシリーズ『ビーファイターカブト』(1996~97年)の第19話と第20話。第20話の物語の中心となった、実際にいわき市内でも伝承されている「伝説の生物」は次のうちどれでしょうか?

正答)河童

誤)ツチノコ

誤)人魚

『ビーファイターカブト』(1996~97年)第20話のタイトルは「河童訪ねて三千里!!」。なお、ドラマの舞台となった福島県いわき市内では様々な場所で河童の伝説が語り継がれています。

問24

スーパー戦隊シリーズ第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013~14年)では、恐竜が進化した「獣電竜」が登場します。双葉郡層で発見されたことでその名前がついた「フタバサウルス(フタバスズキリュウ)」が進化した「獣電竜」は次のうちどれでしょうか?

正答)フタバイン

誤)フタバリヤー

誤)フタバーニア

フタバサウルス(フタバスズキリュウ)は約8500万年前に日本近海に生息していたとされる首長竜です。1968年に福島県いわき市の大久川の「双葉層群」で当時高校生だった「鈴木直」氏が発見したことから、「フタバスズキリュウ」という名で親しまれてきました。全身復元骨格は、いわき市石炭・化石館「ほるる」や福島県立博物館などで見ることができます。

問25

「育てていた子どもが実は○○の化身だった・・・」という物語は、多くの空想作品でも取り上げられてきました。鮫川村に伝わる伝承で、子どもに恵まれなかった長者夫婦に女の子の姿で現れたのは何の化身だったでしょうか?

正答)黄金の鮫

誤)銀色の眼のイザク

誤)鋼の猛牛

鮫川村、また村内を流れる鮫川の名前の由来となった「鮫池」には、池の主である黄金の鮫の化身が、長者夫婦の元に女の子の姿を取って現れたとの伝説があります。

問26

郡山市出身の西田敏行氏がメインキャストとして出演し、その世界観を映像化するために特殊撮影・視覚効果がふんだんに使用された、中国の物語を題材とする1978年から1979年にかけて放送されたテレビドラマは次のうちどれでしょうか?

正答)『西遊記』

誤)『水滸伝』

誤)『金瓶梅』

ドラマ『西遊記』(1978~79年)では、その世界観を表現するために特殊撮影・視覚効果が多用されています。特撮文化推進事業実行委員会で2023年にインタビューを行った宮西武史氏も同作で光学撮影を手掛けており、現在須賀川特撮アーカイブセンターで公開しているインタビュー映像でも、その時のエピソードを語られています。

問27

2025年に放送25周年を迎えた『仮面ライダークウガ』(2000~01年)。劇中、敵側の種族・グロンギによる事件が「福島県で起きた」ことが描写された回のサブタイトルは次のうちどれでしょうか?

正答)EPISODE37「接近」

誤)EPISODE29「帰路」

誤)EPISODE33「連携」

『仮面ライダークウガ』(2000~01年)は、平成仮面ライダーシリーズの第1作目で、リアルな世界観を表現するための演出が随所に盛り込まれました。物語の場所と時間がテロップで表示される点も特徴的で、第37話ではテロップに「福島県内」と表示されるシーンがあります。

問28

2025年で放送50周年を迎えた、『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975~77年)。ゴレンジャーは日本各地の「国際秘密防衛機構イーグル」の精鋭で結成されましたが、東北支部出身は次のうちだれでしょうか?

正答)アオレンジャー/新命明

誤)アカレンジャー/海城剛

誤)モモレンジャー/ペギー松山

1975~77年に放送された『秘密戦隊ゴレンジャー』。現在も放送されるスーパー戦隊シリーズの原点となる作品です。シリーズ50周年を記念した展覧会「全スーパー戦隊展」では、須賀川特撮アーカイブセンターに収蔵されているミニチュアも数多く出展されました。

問29

2025年で放送20周年を迎えた『仮面ライダー響鬼』(2005~06年)は「和」と「音楽」をモチーフに据えた作品ですが、主人公である仮面ライダー響鬼が攻撃時に使用する武器のモチーフの1つとなったものは、次のうちどれでしょうか?

正答)太鼓のバチ

誤)トランペットのベル

誤)ギターの弦

平成仮面ライダーシリーズ第6作となる『仮面ライダー響鬼』。音撃鼓・火炎鼓を人々を襲う怪物「魔化魍(まかもう)」に埋め込み、発生した紋章に太鼓のバチ型の音撃武器「音撃棒・烈火」で清めの音を叩き込む音劇打が必殺技です。

問30

円谷英二が撮影技師・枝正義郎の紹介を受けて初めて入った映画撮影所は次のうちどこでしょうか?

正答)天然色活動写真株式会社 日暮里撮影所

誤)松竹下加茂撮影所

誤)株式会社J.O.スタヂオ

大正8(1919)年、円谷英二監督は花見の席で偶然知り合った撮影技師・枝正義郎の紹介により、天然色活動写真株式会社・日暮里撮影所に入社。映画界に入ることとなります。

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解答編(問31~問40)

問31

円谷英二がキャメラマンデビューを果たし、映画監督・内田吐夢が監督を務めた映画は、次のうちどれでしょうか?

正答)『延命院の傴僂男』

誤)『狂った一頁』

誤)『新しき土』

円谷英二監督は映画『延命院の傴僂男』でキャメラマンデビューを果たしています。なお、選択肢のうち『狂った一頁』は大正15(1926)年公開/衣笠貞之助監督、『新しき土』は昭和12(1937)年公開/アーノルド・ファンク、伊丹万作監督 です。

問32

日本の昔話を下敷きとした作品で、円谷英二が撮影を務め、劇中ではミニチュアワークも用いられた、1935年公開の映画は次のうちどれでしょうか?

正答)『かぐや姫』

誤)『浦島太郎』

誤)『鶴の恩返し』

『かぐや姫』(1935年)は若き日の円谷英二がキャメラマンを務めた作品で、劇中ではミニチュアや人形を用いた撮影も行われました。同作のフィルムは長らく現存しないものと考えられていましたが、調査により輸出用に再編集された短縮版がイギリスに現存していることが判明。2021年に85年ぶりに日本への里帰りが実現し、同年に開催された展覧会「生誕120年 円谷英二展」でも紹介されました。

問33

円谷英二がキャメラマンを務めた映画『稚児の剣法』(1927年)で「林長二郎」として銀幕デビューし、戦前から戦後にかけての映画スターとして活躍、円谷英二とも長く生涯に渡り親交を持った俳優は次のうち誰でしょうか?

正答)長谷川一夫

誤)阪東妻三郎

誤)大河内傳次郎

昭和を代表する時代劇俳優として知られる長谷川一夫(1908~84年)は映画『稚児の剣法』(1927年)で「林長二郎」として銀幕デビュー。同作でキャメラマンを務めた円谷英二とは生涯にわたって親交があり、円谷英二は自身の寄稿の中で長谷川一夫との初対面時のエピソードや、その人柄の良さについて語っています。

問34

円谷英二が生涯最後に手掛けた仕事の1つは、とあるイベントの展示館の企画でしたが、そのイベントとは次のうちどれでしょうか?

正答)日本万国博覧会(1970年大阪万博)

誤)うつくしま未来博

誤)会津博覧会

円谷英二監督が生涯最後に手掛けた仕事の1つは、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のパビリオン「三菱未来館」内の展示製作でした。なお、選択肢にある「うつくしま未来博(2001年)」「会津博覧会(1967年)」はそれぞれ過去に福島県内を会場に開催されたことのある博覧会です。

問35

円谷英二が特技監督を務めた1963年公開の映画『青島要塞爆撃命令』では、要塞のカットを撮影するためにある場所に広大なセットが組まれましたが、その場所は次のうちどこでしょうか?

正答)御殿場

誤)荒川

誤)製鉄所の敷地内

映画『青島要塞爆撃命令』(1963年)では、静岡県・御殿場に巨大な要塞のセットが組み立てられました。セットを上空から撮る際には、ヘリコプターにキャメラマンが乗り込み撮影を行いました。

問36

1965年公開の映画『怪獣大戦争』に登場する、木星の裏側にある13番目の衛星に居住する宇宙人の名前は次のうちどれでしょうか?

正答)X星人

誤)キラアク星人

誤)ミステリアン

細いサングラスのようなもので目を隠した姿が特徴的な「X星人」。円谷英二ミュージアムには映画『怪獣大戦争』でX星探査のため派遣された宇宙ロケット「P-1号」の模型が展示されています。なお、他の選択肢にある「キラアク星人」は映画『怪獣総進撃』(1968年)に、「ミステリアン」は映画『地球防衛軍』(1957年)に登場した宇宙人です。

問37

1955年公開の映画『ゴジラの逆襲』でゴジラとアンギラスの闘いの舞台となるのは、次のうちどこでしょうか?

正答)大阪城

誤)名古屋城

誤)姫路城

映画『ゴジラの逆襲』(1955年)は円谷英二が初めて「特技監督」としてクレジットされた作品であり、2025年に公開70周年を迎えました。なお、他の選択肢にある名古屋城は『モスラ対ゴジラ』(1964年)でゴジラに襲撃されています。

問38

『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の企画時にタイトルとして挙がっていたものが主人公の名前として正式に採用された、ヒーローと怪獣の闘いを中心に据えた1972年放送の作品は次のうちどれでしょうか?

正答)『レッドマン』

誤)『ベムラー』

誤)『ウルトラアイ』

『レッドマン』(1972年)は子供向け番組のワンコーナーとして放送された1話完結、放送時間5分、全138話の作品です。なお、他の選択肢にある『ベムラー』は『ウルトラマン』(1966~67年)の、『ウルトラアイ』は『ウルトラセブン』(1967~68年)の企画段階でのタイトルです。

問39

1993年から1994年にかけて放送された特撮ヒーロー作品で、電脳世界を舞台の1つとし、2018年には同作を原作としたアニメも制作された作品は次のうちどれでしょうか?

正答)『電光超人グリッドマン』

誤)『スーパーロボット レッドバロン』

誤)『仮面ライダーW』

『電光超人グリッドマン』(1993~94年)は、放送当時はまだ一般的でなかった「パソコンによる通信」や「コンピューターウイルス」等の概念、変身後のヒーローが多彩な武器と変形・合体してパワーアップする演出など、当時としては先進的な様々な要素が取り入れられた作品です。2018年には同作を原作としたアニメ『SSSS.GRIDMAN』が放送されました。

問40

2025年で放送10周年を迎えた『ウルトラマンX』(2015年)において、主人公が所属する特殊防衛チーム「Xio」の特殊車両として登場したものは次のうちどれでしょうか?

正答)ジオアトス

誤)SSP-7

誤)ダッシュマザー

2024年に須賀川市で開催されたイベント「すかがわ空想フェス」では、実際に撮影で使用された「ジオアトス」が展示されました。

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解答編(問41~問50)

問41

円谷英二ミュージアムでは、1995年公開『ゴジラVSデストロイア』で使われたゴジラ骨格の複製が展示されています。物語のクライマックス、ゴジラがメルトダウン(溶解)するシーンを表現するために用いられたものは次のうちどれでしょうか?

正答)ワックス製の皮膚

誤)レジン

誤)ラテックス

映画『ゴジラVSデストロイア』は2025年で公開30周年を迎えます。須賀川市にある円谷英二ミュージアムには同作で用いられたゴジラ骨格の複製のほか、歴代ゴジラの背びれを比較観察できるコーナーなど、怪獣を生物学的観点で捉え学びに繋げることのできる展示があります。

問42

2025年で放送50周年を迎えたスーパー戦隊シリーズ第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』。1975年4月5日に放送された第1話のタイトルは次のうちどれでしょうか?

正答)「真赤な太陽!無敵ゴレンジャー」

誤)「青い地球!死の砂漠化計画」

誤)「ピンクの秘密!人間爆弾を倒せ」

『秘密戦隊ゴレンジャー』の特撮監督を務めた矢島信男氏の絵コンテ資料は須賀川特撮アーカイブセンターに収蔵されています。アーカイブセンターHP内の「収蔵資料紹介」では、矢島監督による『秘密戦隊ゴレンジャー』第1話絵コンテの一部(バリブルーン発進シーン)を紹介しています。

問43

1971年から1972年にかけて放送された『帰ってきたウルトラマン』のオープニングでは、出演者・スタッフクレジットの後ろに隊員たちの影絵が映りますが、この影絵はどのような手法で撮影されたでしょうか?

正答)人物を逆光で撮影し黒い影を作る

誤)人物のかたちに切り絵を作る

誤)黒い服を着た人物を撮影する

1971~72年放送の『帰ってきたウルトラマン』オープニングでは、ウルトラマンや怪獣たちの影絵が印象的ですが、この中で登場するMAT隊員たちの影絵は、人物を逆光で撮影することで出来る黒い影を使うことで表現されました。

問44

1984年から1985年にかけて放送され、円谷英二の孫である俳優・円谷浩が主演を務めた、メタルヒーローシリーズの第3作目となる作品は次のうちどれでしょうか?

正答)『宇宙刑事シャイダー』

誤)『巨獣特捜ジャスピオン』

誤)『時空戦士スピルバン』

『宇宙刑事シャイダー』(1984~85年)は宇宙刑事シリーズの第3作目。同作に登場するメカ・スカイシャイアンのミニチュアは、現在、須賀川特撮アーカイブセンターの収蔵庫で公開しているほか、アーカイブセンターHP内の「収蔵資料紹介」では、特撮監督・矢島信男氏の手による絵コンテを紹介しています。

問45

超高層ビルで発生した火災を描く1970年代パニック映画の代表作で、劇中の超高層ビルでの火災はミニチュアを活用して撮影された、1975年日本公開のアメリカ映画は次のうちどれでしょうか?

正答)『タワーリング・インフェルノ』

誤)『ポセイドン・アドベンチャー』

誤)『大地震』

映画『タワーリング・インフェルノ』(1975年日本公開)では、劇中に登場する138階建ての高層ビル・グラスタワーを表現するため、巨大なミニチュアが制作されました。

問46

佐川和夫特技監督が、戦闘機の「インメルマンターン」(縦方向のUターンの動き)を再現するために行った、ミニチュアを用いた撮影技法は次のうちどれでしょうか?

正答)カメラを回転させる

誤)吊り糸を切る

誤)扇風機を使う

佐川和夫監督はミニチュア飛行機によるインメルマンターンを得意としており、そうしたカットは、吊った飛行機に対しカメラを回転させることで撮影したと語っています。特撮文化推進事業実行委員会では2022年に佐川和夫監督へのインタビューを行い、その内容は須賀川特撮アーカイブセンターHPや館内モニターで公開しています。

問47

1963年公開の映画『海底軍艦』などでも用いられた、スタジオの中で海底のシーンを撮影するための技術は次のうちどれでしょうか?

正答)水を入れた薄い水槽をカメラの前に置く

誤)カメラに専用のレンズを付ける

誤)現像した後のフィルムにぼかしを入れる

往時、スタジオの中で海底のシーンを撮影する時は、カメラの前に薄い水槽を置き水槽越しに撮影することで海の中を表現しました。ほかにも、水を入れた水槽に絵の具を流しこむことで噴煙を表現するなど、特撮では水槽を用いた撮影が行われることがあります。

問48

ウルトラマンの必殺技の1つ、スペシウム光線。1966年放送の『ウルトラマン』制作時、このスペシウム光線はどのような技法を使って表現されていたでしょうか?

正答)実写のフィルムに手描きのアニメーションを合成する

誤)撮影時に光をあててビームを表現する

誤)撮影した映像にコンピューターでアニメーションを描く

1966年放送の『ウルトラマン』でウルトラマンが放つスペシウム光線は、実写の映像を記録したフィルムと、光線の筋を描いた手描きアニメーションのフィルムを合成することで表現されていました。こうした2つのフィルムを組み合わせる合成作業にはオプチカル・プリンターと呼ばれる機械が使用されました。

問49

2025年で公開30周年を迎えた『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)において、怪獣・ギャオスが巣作りをし、夕陽にシルエットが浮かび上がるシーンが印象的な場所は次のうちどこでしょうか?

正答)東京タワー

誤)通天閣

誤)福岡タワー

映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)に登場する東京タワー全景用のミニチュアは1/70スケールで、塔の上部が折れたアップ用のミニチュアは1/35スケールで制作されました。また、同作に登場するガメラの雛形が、2025年7月より須賀川特撮アーカイブセンターの収蔵庫で公開されています。

問50

【ふくしま特撮検定2024内アンケート「私の考える『特撮検定』」より出題】

1993年にNHKで放送されたドラマ『私が愛したウルトラセブン』において、円谷英二を演じた俳優は次のうち誰でしょうか?

正答)鈴木清順

誤)西村晃

誤)綾田俊樹

ドラマ『私が愛したウルトラセブン』(1993年)で円谷英二を演じたのは映画監督・俳優の鈴木清順氏でした。なお、他の選択肢である西村晃氏はドラマ『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟』(1989年)で、綾田俊樹氏はドラマ『ふたりのウルトラマン』(2022年)で円谷英二を演じています。

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