令和元年10月17日市長記者会見「台風19号の被害概要と対応について」

ページ番号1001766  更新日 令和2年3月13日

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台風19号被害状況

橋本市長が、令和元年10月17日(木曜日)午前10時30分から、市政経営会議室において記者会見を行いました。
会見の内容は、次のとおりです。

この度の台風の襲来に対しては、昭和61年の8.5水害、平成23年9月水害など、これまで本市が経験してきた大規模災害を踏まえ、可能な限りの事前の備えと対応、避難誘導に全力で取り組んできましたが、残念ながら大きな災害が発生してしまいました。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

本日は、現時点で把握している被害状況と対応等についてお知らせするために、記者会見を開催するものです。

今までの取組について

災害対策本部設置について

10月12日(土曜日)17時00分に、市庁舎(市政経営会議室)に設置しました。

日付 発令時刻 発令内容
10月12日(土曜日) 14時09分 大雨警報、暴風警報
10月12日(土曜日) 15時30分 土砂災害警戒情報
10月12日(土曜日) 15時48分 洪水警報
10月12日(土曜日) 19時50分 大雨特別警報
10月13日(日曜日) 4時00分 大雨特別警報→大雨警報に変更
暴風警報→強風注意報
10月13日(日曜日) 10時58分 大雨警報→大雨注意報
10月13日(日曜日) 14時55分 洪水警報解除

避難勧告等の発令について

日付 発令時刻 発令内容 対象地域 対象世帯数 対象人数
10月12日(土曜日) 16時30分 避難勧告 長沼地区

1,753世帯

5,220人

10月12日(土曜日)

16時38分 避難勧告 岩瀬地区

1,618世帯

5,048人

10月12日(土曜日) 17時00分 避難勧告 阿武隈川流域
釈迦堂川流域
長沼地区
岩瀬地区

20,027世帯

50,166人

10月12日(土曜日) 18時36分 避難勧告 小塩江地区

4,099世帯
(小塩江地区・大東地区)

9,713人
(小塩江地区・大東地区)

10月12日(土曜日) 18時40分 避難勧告 大東地区

4,099世帯
(大東地区・小塩江地区)

9,713人
(大東地区・小塩江地区)

10月12日(土曜日) 19時15分 避難指示 阿武隈川流域
釈迦堂川流域
長沼地区
岩瀬地区

20,027世帯

50,166人

10月12日(土曜日) 22時00分 避難指示 大東地区
小塩江地区

4,099世帯

9,713人

10月12日(土曜日) 23時50分 災害発生情報 江持地区
滑川地区

556世帯

1,564人

10月13日(日曜日) 0時50分 災害発生情報 岩渕地区

557世帯

1,510人

10月13日(日曜日) 10時20分 災害発生情報 和田地区

1,182世帯

2,829人

10月14日(月曜日) 13時25分 避難指示等
解除
全域

26,421世帯

65,782人

避難勧告等の周知について

土砂災害警戒情報については、10月12日(土曜日)16時30分に長沼地区に、続いて、岩瀬、大東、小塩江地区と順次、避難勧告を発令しました。
また、水害については、避難勧告を17時00分に発令、19時15分に土砂災害も含め避難指示に切り替えました。
避難広報については、防災行政無線で14回、エリアメールで13回の他に、消防団、市広報車による広報に努めました。
なお、避難解除については、14日(月曜日)に全ての避難指示を解除し、防災行政無線により周知しました。

被害状況について

人的被害については、現在までに2人の方が犠牲になられました。
浸水被害については、約4,000棟を想定しておりますが、現在調査中です。
公共施設被害については、第一保育所、須賀川アリーナ、浜田地域体育館が床上浸水であり、復旧まで相当の時間を要する見込みです。
その他施設については、雨漏り等の被害はありますが、使用に支障はありません。
防災行政無線については、浸水により、上江持、中江持、浜尾が使用不能となっています。なお、復旧までの間、市広報車によるお知らせの対応をとっています。
土砂崩れによる家屋被害、人命被害はなかったものの、各所で災害が発生していることを把握しています。
道路の被害については、現在調査中ですが、のり面、路肩崩れが28件、路面損傷など3件の被害を確認しています。
農業被害については、現時点で農業用施設の農道、水路、水田のり面、堰等の崩壊などによる被害が87件、リンゴ、キュウリ、日本なし等の農作物の被害が35ha以上に及んでおり、引続き調査を行っています。
停電状況については、前田川地内において、2世帯が今も停電しています。
また、浸水地区における通電検査実施中のため、地区単位で停電が発生しています。
浜尾地内の阿武隈川左岸堤防の応急・復旧工事については、明日には完了見込みであり、増水時の安全を早急に確保します。

被害対応について

避難所情報について

10月12日(土曜日)14時00分に武道館に避難所を、14時45分に保健センターに福祉避難所を開設するとともに、順次、市内16ヶ所に避難所を開設したところであり、ピーク時には407世帯、955人の避難者を受け入れたところです。
16日(水曜日)の時点では、7ヶ所の避難所を継続して開設しており、54世帯、115人の方が避難を続けています。
なお、福祉避難所については、協定に基づき、民間の介護事業所の協力も得ながら、要介護者等を受け入れたところです。
今後は、避難環境の快適化に努めるとともに、避難者の方々が、一日も早く安定した生活基盤を整えられるよう支援していきます。

避難行動要支援者への対応について

10月12日(土曜日)18時00分頃から、浸水想定区域の避難行動要支援者に対して、電話連絡による安否確認と注意喚起を行いました。連絡の取れなかった方については、自宅訪問を行い、安否確認等を行いました。
既に浸水により訪問できなかった方は、水が引いたあとに訪問し、無事を確認しています。

市広報車による広報活動について

10月12日(土曜日)17時30分から、市広報車8班体制により、市内全域に避難を促す放送を繰り返し行いました。

市ホームページ、防災すかがわ Twitter投稿について

災害状況、警報、避難対応について掲載しました。

プレスリリース(報道機関24社)対応について

情報の掲載依頼により、避難を促す対応をしました。

コールセンターについて

10月13日(日曜日)14時00分から「コールセンター」を開設し、災害ごみの収集、家屋床下の消毒、り災証明書の相談対応を始めました。16日(水曜日)までに、824件の電話での相談が寄せられています。

相談窓口について

10月14日(月曜日)8時30分から市役所1階みんなのスクエアに、災害ごみの収集、家屋床下の消毒、り災証明書の相談窓口を開設しました。16日(水曜日)までに、570件の相談が寄せられています。

災害ごみの収集について

10月15日(火曜日)から、自宅前まで、収集車が巡回し、水害にあわれた阿武隈川、釈迦堂川流域を優先的に収集しています。
また、直接搬入を希望する方のために、災害廃棄物仮置き場を設置します。

  • 設置期間:10月19日(土曜日)から11月30日(土曜日)
  • 搬入時間:9時00分~12時00分、13時00分~16時00分(水曜日は休み)
  • 設置場所:牡丹園西側駐車場

保健活動について

避難者の健康状態を確認するために、10月15日(火曜日)保健師と管理栄養士が各避難所を巡回しました。
また、須賀川医師会の医師による健康状態の確認や感染症予防のための指導も行われました。
今後も、被災者が避難所に戻る夕方から夜にかけて、保健師による巡回を継続します。
また、母子世帯や障がい者(児)等のいる世帯については、保健師による自宅訪問、電話による体調確認や保健指導を行っています。

家屋床下の消毒について

10月14日(月曜日)から9班体制で、申込みのあった家庭に対し、随時、床下の消毒を実施しています。被害が大きいため、床下の清掃作業が終了していない家庭が多く、現在のところ思うように消毒作業が進んでいない状況です。
今後は、自宅の清掃状況に合わせ、計画的に消毒作業を実施します。
また、市の消毒作業とは別に、住民の方が自ら床の消毒ができるよう希望する被災世帯に対して、稀釈して使う消毒液の配布を予定しています。

り災証明書について

来週以降、10班体制で現地調査を行い、その後、り災証明書を発行します。 

水道料金及び下水道使用料について

現在、減免することで準備を進めています。 

一時的な市営住宅の無償提供(一時避難受入れ)について

10月16日(水曜日)から、市内の市営住宅において、無償提供(一時避難受入れ)の受付を開始しています。

  • 提供住宅:4団地7戸
  • 募集期間:10月16日(水曜日)~24日(木曜日)
  • 抽選会:10月25日(金曜日)

県営住宅、災害公営住宅についても、避難受け入れについて、県と連携して検討しています。

医療機関受診について

水害により保険証が見当たらないときでも、医療機関の窓口で、氏名、生年月日、連絡先などを申し出ることにより受診できます。
また、窓口での医療費の個人負担は、国等の支援制度によっては、後日、還付される場合もありますので、領収書等は大事に保管しておいてください。

市民温泉等の入浴について

被災された方を対象として、3施設において「無料措置」をしています。

対象施設:市民温泉、須賀川老人福祉センター、老人憩の家

災害ボランティア活動について

須賀川市社会福祉協議会において、16日(水曜日)から防災広場を拠点として、災害ボランティア活動を行っています。(2週間程度)
初日の16日水)は、78名のボランティアの支援がありました。

今後の予定

生活再建支援について

今後の被災調査により、り災証明書を発行後、市災害見舞金や生活再建支援金の支給手続きとともに、災害援護資金の貸付相談を開始します。

市県民税等について

市県民税、固定資産税、国民健康保険税については、減免及び納期延長の対応を検討しています。

後期高齢者医療保険料について

後期高齢者医療保険料の納期については、現在、延長することで準備を進めています。

介護保険料について

介護保険料、納期の延長等については、現在検討を進めています。

災害救助法に基づく被災児童生徒への学用品の給与

対象者

住家の全壊、流失、半壊、又は床上浸水により学用品を喪失又は損傷し、就学上支障のある小学生児童及び中学生生徒

対象品目

文房具のうち鉛筆(1ダース)、ノート(5冊)、消しゴム、定規、筆箱、下敷きの6品目のうち児童生徒保護者が希望する品目

今後も相談対応を継続し、各種支援制度や市税、手数料等の減免手続きを整え、災害復旧に対応していく考えです。
災害協定応援を結んでいる自治体をはじめ、交流のある市町村から支援の申し出があり、既に物資の提供を受けています。また、災害協定を結んでいる企業等からも、応援を受けています。
今回の台風19号の災害対応にあたり、発災時点から、国土交通省のTEC-FORCE(テックフォース)(緊急災害対策派遣隊)及び国土交通省、経済産業省、陸上自衛隊、福島県、須賀川警察署、須賀川地方広域消防本部から、リエゾン(災害情報連絡員)の協力をいただきました。
また、国会議員等が被災状況の確認のため視察にお見えになり、その際、被災状況を報告し、今後、激甚災害での対応となるよう要望しているところであります。

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