市長挨拶 (令和2年12月市議会定例会)

ページ番号1006798  更新日 令和2年11月26日

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はじめに

本日ここに、12月市議会定例会が招集となりましたところ、議員の皆様には公私ともご多用のところ、ご参集をいただき、本日から22日間の予定をもちましてご精励いただきますこと、誠にありがとうございます。

さて、今期定例会におきましては、ただ今一括議題となりました令和2年度一般会計補正予算をはじめ、議案15件、報告1件について、ご審議いただくこととなりますが、提出議案などの説明に先立ち、9月市議会定例会後における市政当面の主な事項について申し上げます。

新型コロナウイルス感染症について

写真:定例会市長挨拶

はじめに、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、現在治療中の皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、今も最前線でご努力いただいている医療関係者の皆さんに、心から敬意と感謝の意を表します。

新型コロナウイルス感染症につきましては、首都圏のみならず、地方でも、日々、感染者が増加しており、全国的な感染者の増加傾向は「第3波」とも言われております。県内においても、クラスターの発生や感染経路不明の症例が多く見られ、依然として厳しい状況が続いております。
市内では、10月30日の16例目以降、新たな感染症患者は確認されておりませんが、須賀川市地域外来においては、9月から11月20日までに、66名の方が受診している状況であります。

今年も残すところ、あと1か月となりました。年末年始は、忘年会や新年会など会食の機会が増える時期であるとともに、インフルエンザの流行期でもあります。
市民の皆様には、引き続き「新しい生活様式」に基づき、マスクの着用、「3密」や大きい声を出す場面を避ける、手洗いや手指の消毒といった基本的な感染防止対策に、ご協力をくださいますようお願い申し上げます。

市といたしましても、市民に対して、私からのメッセージのほか、「新しい生活様式」実践のための5本の動画を市の公式ユーチューブで配信するとともに、「徹底しよう4つの場面」のチラシや啓発用グッズの配布など、感染拡大防止対策に努めております。
今後も引き続き、住民生活と地域経済を維持するため、各種施策に積極的に取り組んで参ります。

須賀川駅西地区都市再生整備事業について

次に、須賀川駅西地区都市再生整備事業についてであります。
本事業につきましては、昨年7月にJR東日本仙台支社と協定を締結し、東西自由連絡通路及び駅舎整備の基本設計を進めてきたところでありますが、このたび、JRによる基本設計が完了し、今後の整備スケジュールが示されました。これにより、東西自由連絡通路及び新駅舎につきましては、新たに、地盤改良工事やJR設備の移設工事が必要となったことから、供用開始時期を当初予定の令和5年度から令和6年度へ変更することとなりました。
引き続き、利用者の利便性の向上を図るとともに、事業期間の短縮や事業費の縮減に努めながら、JR東日本と連携し、事業を進めて参ります。

需要に応じた米の生産対策について

次に、需要に応じた米の生産対策についてであります。
県やJAなどで組織する、県水田農業産地づくり対策等推進会議は、今月、令和3年産主食用米に係る生産数量の目安の素案を示しました。それによると、県全体の令和3年産は、令和2年産の作付け実績から3,500ha減の55,700haとなり、目安の減少幅は、国の生産調整が始まった昭和44年以降、最大規模となります。これには、人口減少による消費低迷に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外食店舗の営業自粛などによる、在庫の増加などが大きく影響しております。
今後は、市町村ごとに示される生産数量の目安や国県の支援策を注視するとともに、引き続き、主食用米から、飼料用や加工用などの非主食用米への転換に向けた支援などに取り組みながら、農業経営の安定化に努めて参ります。

SNSによる情報発信について

次に、SNSによる情報発信についてであります。
本市では、来年2月を目途に、LINE公式アカウントを開設し、LINEを活用した情報発信を行う考えであります。また、LINEを活用した情報検索機能を構築し、質問や問い合わせにAIが自動回答する「情報検索サービス」を提供する予定であります。さらに、現在、市のホームページでは英語、中国語、韓国語の表記に対応しておりますが、LINEのアプリ内では、60以上の外国語での音声検索が可能となることから、今後は外国人からの質問や問い合わせへの対応も充実させる予定であります。
今後は、LINE公式アカウントの開設により、須賀川市の魅力や暮らしに役立つ情報を市内外に、より広く発信することができますので、市民の皆様をはじめ、多くの「友だち獲得」を目指し、新たな情報発信ツールとして、有効に活用して参る考えであります。

東京2020オリンピック聖火リレーについて

次に、東京2020オリンピック聖火リレーについてであります。
今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、オリンピックが延期となりました。関係団体や関係者の皆様のご協力を得て、春にサルビアを咲かせ、いよいよ聖火を迎えようとしていた矢先の延期決定でありましたので、当初の予定どおりに、聖火を迎えることができなかったことは、誠に残念でありました。
来年の聖火リレーにつきましては、去る9月28日に、大会組織委員会から実施概要の発表があり、延期前の聖火リレーにおいて既に決定した聖火ランナーは優先的に走行してもらうこと、実施市町村、走行ルート等は原則変更しないことなどのほか、聖火リレーの簡素化・効率化の方針が示されたところであります。
聖火リレーは、東日本大震災から10年目の節目の年に行われる聖火リレーとして、来年3月25日に、Jヴィレッジをスタートし、121日間をかけて全国各地を巡ります。
本市には、3日目となる3月27日に到着いたします。そのルートは、延期前と同じく、栄町東交差点をスタートし、市民交流センターtette前を通過した後、「円谷幸吉メモリアルパーク」を通り、市役所をゴールとするもので、ルート延長は約2.6キロメートルであります。
市といたしましては、これまで同様、隣接する岩瀬郡及び石川郡の各町村と連携を図り、感染症対策を講じながら、聖火リレーを盛り上げて参ります。また、「円谷幸吉レガシーサルビアの会」など関係団体や関係者の協力を得て、来年こそは「サルビアの道」を復活させ、円谷幸吉選手の顕彰とともに、市民の心に残る聖火リレーとなるよう取り組んで参ります。

市民交流センターtetteについて

次に、市民交流センターtetteについてであります。
昨年1月のオープンから、あと1月余りで丸2年を迎えます。
今年は、3月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大により、およそ2か月間の臨時休館や、感染症対策による施設の利用制限を余儀なくされましたが、現在は、感染症対策にご理解、ご協力をいただきながら、市民の皆様にtetteをご利用いただいているところであります。今年前半は、来館者が大きく減少しましたが、7月以降は、徐々に回復傾向にあり、オープンから2年を待たず、年内には来館者数が100万人に達する見込みであります。
また、9月には、設計段階からの公民連携による取り組みに対して、日経BP総合研究所が主催する「まちのチカラを引き出したPPPアワード2020・賑わいづくり賞」を受賞しました。さらに、今月は、これからの図書館のあり方の参考となるような先進的活動を行っている機関に対して授与される「ライブラリーオブザイヤー2020・優秀賞」を受賞しました。どちらの賞も、東日本大震災から創造的復興を目指した、市民と一体となった取り組みが評価されたものと考えており、この受賞により、tetteをさらに全国へ発信できるものと期待しております。
引き続き、子育て世代から、中学生、高校生、高齢者の方まで、あらゆる世代の交流拠点として、さらには、中心市街地活性化の中核施設としての役割を果たせるよう、関係団体等と連携を図りながら、市民に親しまれる、そして全国に誇れる施設を目指して参ります。

以上、市政当面の主な事項について申し上げました。
議案の提案理由につきましては、副市長からご説明申し上げますので、慎重にご審議のうえ、速やかに議決を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和2年11月26日
須賀川市長 橋本 克也

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