市長挨拶 (令和3年第1回市議会臨時会)

ページ番号1007525  更新日 令和3年2月1日

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本日ここに、令和3年第1回市議会臨時会が招集となりましたところ、議員の皆様には、公私ともご多用のところ、ご参集をいただき、誠にありがとうございます。

冒頭に、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、現在治療中の皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。

また、命を守り、地域医療を守るため、今も最前線でご努力いただいている医療関係者の皆さんをはじめ、介護・福祉施設等に従事する皆さんに、心から敬意と感謝の意を表します。

心に花を咲かせようプロジェクトについて

写真:市議会臨時会市長挨拶

本市では、「心に花を咲かせようプロジェクト」として、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを抱えながら働き続けている医療機関、高齢者施設、障がい者施設の従事者1人ひとりに対し、市民が感謝を込めた手書きの応援メッセージカードを贈る取組みを進めております。
先月9日から11日にかけて行われた市民交流センターtetteの開館2周年記念イベントにおいて、多くの市民の皆様からメッセージを寄せていただきました。さらには、市の各施設の利用者などからも、たくさんのメッセージをいただきました。
お預かりした応援メッセージは、今月8日に予定している医療従事者代表への贈呈セレモニーを皮切りに、各医療機関や施設を通じ、従事者の皆様へお届けする予定であります。

感染状況と感染防止対策について

新型コロナウイルスの感染拡大は深刻さを増しており、現在、11都府県に、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されています。
また、県は、先月12日に緊急対策に伴う協力要請を発出し、不要不急の外出自粛や飲食店の営業時間短縮を呼びかけているところであります。
本市におきましては、昨年の感染者は16名でしたが、先月1か月で60名の感染が確認されました。本市での感染拡大は極めて深刻な状況にあります。

市民の皆様には、これまで通り「新しい生活様式」に基づき、マスクの着用、「3密」や大きい声を出す場面を避ける、手洗いや手指の消毒などの基本的な感染防止対策を実行してください。こうした一人ひとりの自覚ある行動が命を守るだけでなく、地域医療を守り、地域経済を守ることにつながります。ご協力をお願いいたします。

また、感染された方やそのご家族、医療や感染症対策に携わる方に対しての差別や誹謗中傷は、絶対になさらないよう重ねてお願いいたします。

新型コロナウイルスワクチン接種について

さて、今議会におきましては、国の第3次補正予算への対応を中心とした予算議案3件をご審議いただくこととなります。提出議案の説明に先立ち、12月定例会後における新型コロナウイルス感染症に関する本市の対応について申し上げます。

初めに、新型コロナウイルス ワクチン接種についてであります。

感染症のまん延を予防するためには、一刻も早いワクチン接種が求められています。
ワクチンの確保は、国で準備を進めておりますが、ワクチン接種の実施主体は市町村が役割を担うこととなっております。
今回のワクチン接種は、これまでに例が無い大規模なものであり、早急な接種が求められる一方で、ワクチンが行き届くには時間を要するなど、様々な課題が想定されます。
これらの課題に対応し、接種体制の早期構築を図るため、本日、職員9名で組織するプロジェクトチームを設置しました。また、ワクチン接種体制を確保するための経費として、約2億4,600万円を予算議案に計上したところであります。
今後は、プロジェクトチームを中心に、国県からの情報収集や、医師会・医療機関との調整などに取り組み、円滑なワクチン接種に向けた準備を進めていく考えであります。

新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について

次に、新型コロナウイルス感染症対応 地方創生臨時交付金についてであります。

市におきましては、これまで国から示された交付決定額9億7,200万円を活用し、一般財源を含めて約12億3,400万円の実施計画を国へ提出し、「感染症拡大防止策」をはじめ、「雇用の維持と事業継続」や「経済活動の回復」、さらには「次世代を見据えたデジタル化の推進」などに取り組んできたところであります。
今回の国の第3次補正予算においては、都道府県や市町村に交付する地方創生臨時交付金に、1.5兆円が積み増しされ、先週、可決されたところであります。
今後、国から交付限度額が示される予定ではありますが、市としましては、新型コロナウイルス感染症の影響が、長期に渡って継続しており、特に感染症対策に最前線で向き合っている医療機関や感染拡大の影響を直接受けている地域経済をいち早く支援するため、今回、地方創生臨時交付金対象事業として、約4億3,600万円の補正予算を計上するものであります。

医療機関等への支援について

主な内容としましては、1つには、約7,800万円の医療機関等への支援であります。

感染リスクを抱えながら働き続ける医療・介護・障がい者施設に従事している方々に感謝と敬意を表して、応援メッセージや商品券等の贈呈を行うとともに、最前線で対応している二次救急医療機関に対する支援などに取り組む考えであります。
なお、これらの支援に当たりましては、国の地方創生臨時交付金のほか、これまで実施してきた「ふるさとづくり支援事業」のうち、「花いっぱい推進事業」を令和3年度から休止するなど、事業の見直しを図りながら、財源を確保したところであります。
市民からの感謝の気持ちを、医療・介護等に従事される皆様に贈ることで、贈る側の心にも、贈られる側の心にも、きれいな花を咲かせていただけるよう、「心に花を咲かせようプロジェクト」に取り組む考えであります。

産業への支援について

2つには、約2億2,000万円の産業への効果的な支援であります。

まず、商工業に対する支援でありますが、県の飲食店に対する営業時間の短縮要請について、本市の実状などに鑑み、県の新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金に1日当たり2万円を上乗せする市独自の支援を実施する考えであります。また、コロナ禍による離職者の雇用を支援する「雇用促進支援事業」など、6つのメニューを新たに加えるとともに、これまで実施した「店舗等維持補助事業」や「商店街等消費喚起応援事業」などにも取り組み、様々な経済支援を拡充しながら、事業者に対して総合的に支援する考えであります。
農業や観光に対する支援につきましては、離職者と農家等へのマッチングを図る就農機会創出支援補助事業やウルトラなメニューコンテスト開催事業を引き続き実施してまいります。また、新たに「ユキヤナギ消費拡大支援補助事業」などにも取り組む考えであります。

次世代を見据えたデジタル化の推進について

3つには、約5,500万円の次世代を見据えたデジタル化の推進であります。

本市のデジタル化を推進するため、市税等の納付にあたってスマートフォン上の決済アプリを活用した新たな納付システムの構築や人との対面を避けるセルフレジの導入のほか、藤沼湖コテージへの公衆無線LANの設置などを進め、「新たな日常」における市民サービスの向上を推進する考えであります。

感染拡大防止対策について

4つには、約8,300万円の感染拡大防止対策であります。

公共施設の感染症対策として、マスクや消毒液などの感染予防用品の購入をはじめ、長沼・岩瀬図書館への本の除菌ボックスの設置や市営住宅集会所への換気機能付きエアコンの整備に取り組んでまいります。さらには、高齢者等が利用しやすい環境づくりの一環として、公民館・長沼保健センター等における和式便器からタッチレス式洋式便器への改修などにも取り組みながら、更なる感染防止対策を行う考えであります。

これにより、本市の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に係る地方単独事業費累計額は、これまでの国の第1次・第2次補正予算対応分を含めて、約16億7,000万円を予定しており、今回の臨時議会におきましては、地域経済等に大きく影響する急を要する支援などを中心に提案したところであります。

今後は、大部分の事業費を令和3年度に繰り越すこととなりますが、アフターコロナ対策を含めて、今回の地方創生臨時交付金を有効に活用しながら、新型コロナウイルス感染症対策に全力で、そして切れ目なく取り組んでいく考えであります。

以上、これまでの本市の対応についてご説明申し上げました。
提出議案にかかる提案理由につきましては、副市長からご説明申し上げますので、慎重にご審議のうえ、速やかに議決を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和3年2月1日

須賀川市長 橋本 克也

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