令和5年度市長施政方針(4ページ)

ページ番号1013944  更新日 令和5年2月16日

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続きまして、令和5年度の主要施策につきまして、「第9次総合計画」に掲げる14の政策に基づき、特徴的な事業を中心にご説明申し上げます。

分野1 ひと

はじめに、「ひと」の分野であります「政策1-1子育て環境の充実」についてであります。
「幼児教育・保育の充実」については、これまで、入所人員の拡充や新たに就職した保育士等への支援制度の創設など、様々な待機児童対策などに取り組んできたところであります。
令和5年度におきましては、岩瀬地域の公立こども園2園を認定こども園に改編するとともに、市内緑町の私立認定こども園と新町の私立保育園が開園する予定であります。
また、長沼地域の保育所を認定こども園とするための施設整備に取り組むとともに、仁井田地域の私立認定こども園の施設整備に対して引き続き支援を行うなど、保育サービスの向上と就学前の待機児童解消に努めてまいります。
次に、「子育て支援の充実」につきましては、旧第三保育所をぼたん児童クラブ館分館とするなど、公共施設を活用しながら、保育所同様、待機児童の解消に向けて取り組むとともに、引き続き、子育て支援センターや子育て世代包括支援センターなどにおいて、妊娠期から子育て期にわたる相談・支援体制の充実に努めてまいります。
次に、「妊産婦と子どもの健康管理の充実」につきましては、出産・子育て応援事業のほか、妊産婦健康診査費用の助成や乳幼児健康診査などに取り組みながら、適切な健康管理のもと、健やかに生み育てることができる環境づくりに努めてまいります。

続きまして、「政策1-2学校教育の充実」についてであります。
「確かな学力の育成」については、国が推進しているGIGAスクール構想に基づき、各学校の普通教室に加え、特別教室にもWi-Fiを使用できる環境を拡大するなど、校内通信ネットワークを整備し、児童生徒の情報活用能力の育成と個別最適化された学びの実現を図るとともに、市教育研修センターでの研修会などを通して授業の更なる充実に努めてまいります。
次に、「豊かな心と体の育成」については、子どもたちに求められる資質や能力を社会と共有し連携する「社会に開かれた教育課程」を重視し、展開する必要があるため、「特別の教科道徳」や社会活動全体を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度の育成に取り組むとともに、「すこやか教室」での適応指導などにより、不登校児童生徒の支援に努めてまいります。
次に、「新たな学びの環境整備」については、部活動支援において、中学校教職員の部活動指導員にかかる改革の観点から、技術的な指導にあたる「部活動指導員」2名を増員するとともに、学校教育アドバイザーを活用しながら、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、「協同的な学び」を研究、推進してまいります。
次に、「特別支援教育の充実」については、令和5年度から特別な支援を要する児童生徒とその家庭及び担当する教職員、特別支援教育支援員に対する支援について、特別支援業務に特化し、保護者等が相談しやすい環境等を構築するため、新たに「教育支援センター」を設置するなど、個に応じた支援の充実と特別支援教育に対する理解の推進などに努めてまいります。

続きまして、「政策1-3生涯学習・スポーツの推進」についてであります。
「生涯学習の推進」については、少子高齢化やコミュニティの希薄化など、社会が大きく変化する中にあって、多様化するニーズに応えるため、様々な学習機会と場所を提供する必要があります。
このため、市民交流センターと各地域のコミュニティセンターとの連携を強化し、オンライン講座や住民相互の交流につながる多様な学習機会を提供するなど、地域の課題を的確に捉えた生涯学習を推進してまいります。
また、図書館においては、市民の読書活動をさらに推進するため、図書館ボランティアや各種団体との連携を強化するとともに、電子書籍や読書バリアフリー資料等を活用しながら、図書館利用者の拡大につなげるなど、地域における情報発信の拠点となるよう努めてまいります。
次に、「スポーツ活動の推進」については、市民の健康と体力の維持向上を図るため、生涯を通じて、誰もが「いつでも」、「どこでも」気軽にスポーツに取り組むことのできる環境の充実に努めるとともに、スポーツを「する」だけでなく、「みる」ことや「ささえる」ことなど、多様なスポーツへの参画を促進してまいります。
特に、令和5年度からは「須賀川アリーナ」を「円谷幸吉メモリアルアリーナ」と名称を変更し、円谷幸吉選手の功績を広く後世に伝えていくとともに、これらスポーツ資源を最大限に活用し、市外からの合宿や各種大会を誘致するなど、スポーツを通じた交流人口や関係人口の拡大に取り組んでまいります。
また、引き続き多くの競技で活躍している本市出身のアスリートを支援するとともに、その活動を積極的に情報発信するなど、本市競技スポーツのレベル向上に努めてまいります。

続きまして、「政策1-4健康で安心して生活できる環境の充実」についてであります。
本市の特定健康診査など各種健康診査の受診率は、国の目標に比べて低い状況にあるため、今後も医療機関と連携しながら、対象者への受診案内等による受診率の向上に取り組むなど、生活習慣病の発症や重症化の予防に努めてまいります。
特に、令和5年度においては、乳幼児から高齢者までのあらゆるライフステージの行動計画である「第3次健康増進計画」を策定する予定であり、本計画に基づき健康増進、疾病の予防や早期発見、早期治療に努めてまいります。
次に、「フレイル予防・介護予防の推進」については、高齢期になっても心身ともに自立し、健康的な生活を送るためには、フレイル予防・介護予防の取り組みが重要であります。
そのため、住民主体の「通いの場」の参加者などからの意見を踏まえて、新たに作成した「ウルトラ長寿体操2()」のDVDを41ヶ所の「通いの場」に配布するなど、フレイル予防・介護予防の普及啓発に取り組んでいるところであり、今後も、「通いの場」や介護予防ボランティア活動への支援などを行いながら、フレイル予防・介護予防の推進に努めてまいります。
次に、「地域医療体制の充実」については、本市を含む県中医療圏において、将来的に医師の不足が懸念されるとともに、救急医療体制の維持が難しくなるなど、地域医療体制の確保が求められております。
このため、引き続き関係機関と連携しながら適正受診の周知などに努め、地域医療体制の充実に取り組んでまいります。

続きまして、「政策1-5ともに支えあう福祉社会の推進」についてであります。
「高齢者福祉の推進」については、高齢者が住み慣れた場所で暮らせることが重要であり、安心して在宅生活を送るために、希望するサービスを誰もが利用できることが求められております。
そのため、引き続き、「市成年後見支援センター」による高齢者の権利援護の支援や地域包括ケアシステムの推進などに努めるとともに、令和5年度新規事業として、低所得者の利用者負担の軽減を行うグループホームの運営事業者に対して助成を行い、低所得の高齢者が入所しやくするなど、介護サービスの充実に取り組んでまいります。
次に、「障がい者福祉の推進」については、昨年6月、鏡石町、天栄村と共同で、「すかがわ地方障がい者地域活動支援センター ウィッシュ」を開設したところであり、障がい者の日常生活訓練や、社会との交流の場を提供するとともに、須賀川地方地域自立支援協議会など関係機関と連携しながら、障がい者が自立した生活を送れるよう支援に努めてまいります。
次に、「自立して暮らせる福祉の推進」については、「市重層的支援体制整備実施計画」などに基づき、地域において、それぞれの立場で、支えあいながら暮らしていけるよう、介護、障がい、子ども、生活困窮などの各福祉分野において横断的に連携を図りながら、地域社会全体で重層的に支えあう体制づくりに努めてまいります。
次に、「多様性を認め合う社会の実現」については、社会情勢が大きく変化する中、誰一人として取り残されず、あらゆる人がお互いの違いを認め合い、尊重しながら、自分らしい生活を送ることのできる社会の構築が重要であります。
このため、人権尊重の理念に関する理解や人権思想の普及高揚を図れるよう、引き続き、人権の花運動や人権啓発セミナーなどに取り組んでまいります。
特に、令和5年度においては、「すかがわ男女共同参画プラン21」の見直しを通して、男女共同参画審議会での議論や関係団体との意見交換などを重ねながら、多様性を認め合う社会の実現に向けた社会の在り方について検討してまいります。

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