須賀川南部地区エリアプラットフォーム

ページ番号1012641  更新日 令和5年12月8日

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須賀川南部地区エリアプラットフォーム(以下「エリプラ」という。)は、須賀川市中心市街地の活力や魅力にあふれ持続的に発展するスマートなまちづくりの将来像を示す未来ビジョンを策定し、ビジョンを実現するための自立・自走型システムを構築することを目的として令和3年1月に発足された任意団体です。

エリプラには、地元住民や地元企業などの中心市街地のまちづくりに関わる地域団体等、大学の先生や学生、行政など、様々な方が参画しており、年に数回開催される会議において、異なる立場からの視点でたくさんの意見が交わされています。

これまでの活動

<第1回会議>(令和3年3月23日開催)

写真:エリアプラットフォーム会議の様子

エリプラ発足後、最初の会議では、WEB会議システムを活用しながら、現地参加とWEB参加を併用して開催しました。

会議では、はじめに、組織を発足させた目的や経緯、今後の予定などについて、エリプラの発起人(会長)である株式会社テダソチマの大木社長より説明がありました。
続いて、須賀川市都市計画課より、須賀川市における課題などについて説明し、委員のみなさまと課題を共有しました。
その後、各委員より須賀川市のイメージや、須賀川南部地区の目指すべき将来像など、自由に意見を出していただき、意見交換・情報共有を図りました。

<第2回会議>(令和3年5月18日開催)

第2回会議では、福島大学の村上早紀子准教授より、「昨今の地方都市における課題や現状」と題して、他自治体の事例を踏まえたガイダンスをしていただきました。人口減少や少子高齢化など、自治体が抱えている課題は共通しているものが多いが、地域の成り立ちやつながりなどを生かし、地域の実情に合わせて、課題に対する検証をしていくこと、また、今後、エリプラにおいては多様な人材や様々な投資を惹きつける都市の魅力をどのように形成していくかが重要になるとアドバイスをいただきました。

また、NTT東日本様、東北電力様より、企業目線で見た社会情勢や課題などについてプレゼンテーションしていただいた後、各委員による意見交換を行いました。

<まちあるきワークショップ>(令和3年7月6日)

写真:まち歩きの様子

山口県宇部市において低未利用地の活用などを軸に様々なまちづくり活動を行っている山口大学の宋俊煥准教授をお招きして、まちの魅力・課題を見つけるためのまち歩きワークショップを行いました。

宋准教授には南部地区を一緒に歩いていただき、実際に南部地区を見た感想を交えながら、低未利用地や空き家などの活用についてレクチャーしていただきました。
その後、委員を2班に分け、まち歩きで感じた課題や魅力について意見を出し合い、発表していただきました。
最後に、アドバイザーとして参画いただいている弘前大学の北原啓司教授(現在は特任教授)より、「須賀川は中心市街地であるのに信号がなくても車が止まってくれる」という須賀川の良さを実感した話から「地域の分かりづらさは工夫次第で面白くなるポテンシャルである」「人が集うことでアクティビティが生まれ空間が育つ」など、今後のまちづくり・まち育てにつながるヒントをいただきました。

<第3回会議>(令和3年9月9日開催)

未来ビジョンの表紙

第3回会議では、これまでの会議で出た意見や、まち歩きワークショップで見えてきた地域が抱える課題などをもとに作成した未来ビジョンの素案について説明され、各委員から意見を出し合いました。
未来ビジョンには、須賀川南部地区の歴史、現状の課題、目指したい将来像、将来像を実現するために何をするかなどが、イラストや写真などと一緒に分かりやすく書かれています。

<第4回会議>(令和3年11月2日開催)

計画エリアの図と会議の様子の写真

第4回会議は、第3回会議において出された意見を反映させ、より細かなアクションプランを盛り込んだ未来ビジョンについて事務局より説明され、どんなことをしていくのか、いつ実行するのかなど、具体的な将来像を共有しました。
エリプラとして活動するエリアは、市役所や風流のはじめ館、須賀川市民交流センターtetteを含む25.6haの範囲としました。集客力の高いtetteなどの公共施設を軸に、行政サービスでは行き届かない部分を補うことで、相乗効果を図ることが狙いです。

説明された未来ビジョンについては各委員に持ち帰っていただき、後ほど意見を集約することになりました。

<第5回会議>(令和4年1月26日開催)

未来ビジョンの表紙

第5回会議では、集約した意見を踏まえ、前回からブラッシュアップされた未来ビジョンや、ビッグデータを活用した分析事業、エリプラによるシンポジウムの開催案について説明されました。

ビッグデータ分析事業では、携帯キャリアのGPSデータを活用し、どんな世代の方がどこに滞在しているか、どんなルートで観光しているかなどを抽出し、中心市街地にどのようなコンテンツが望まれているのか分析しました。分析した結果で今まで見えていなかったことがデータとして視覚化され、今後のエリプラの活動展開への大きなヒントとなりました。

令和4年3月には「まち育てフォーラム~まちを育てるみちしるべ~」と題し、完成させた未来ビジョンのお披露目と、ビッグデータ分析事業の結果報告となるシンポジウムを開催する予定です。

<須賀川南部地区まち育てフォーラム2022~まちを育てるみちしるべ~>(令和4年3月2日)

須賀川南部地区まち育てフォーラムチラシ

写真:まち育てフォーラムチラシ開催の様子

エリプラの活動を幅広く多くの方に知っていただくため、令和4年3月に完成した未来ビジョン「みちしるべ」のお披露目と、ビッグデータを活用した旅客流動分析事業の報告会を須賀川市民交流センターtetteのたいまつホールで開催しました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会場参加は関係者のみとし、WEB配信を併用した開催となりました。WEB聴講者は112名と多くの方に参加していただき、エリプラの活動を知っていただく良いきっかけとなりました。

未来ビジョン「みちしるべ」は、須賀川市南部地区のまちづくりについての計画書ですが、作ったら終わりではなく、作ってからが本当のスタートです。今回のシンポジウムで多くの方に「みちしるべ」を紹介でき、南部地区のまちづくりの新たなスタートを切ることができました。

ビッグデータを活用した分析事業では、携帯電話のGPSデータをもとにたくさんのデータを抽出し分析した結果、想像していたものと大きく違った分析結果が出たり、数値化されたことで新たな課題が見えてきたりと、たくさんの収穫がありました。

<第6回会議>(令和4年4月22日開催)

写真:エリアプラットフォーム会議の様子

第6回会議は、未来ビジョン「みちしるべ」が完成してから初めての会議でした。年度も変わり、人事異動や役員交代などにより、エリプラの委員も少し入れ替えがあったため、各委員から自己紹介がされました。

エリプラ立ち上げから2年目となり、連携していく団体や活動に協力したいと言ってくれる方なども増えてきました。こうした新しい「風」を取り込み成長していけるのは素敵なことです。

会議では、令和3年度までの取り組みやシンポジウムの開催結果の報告と、令和4年度の計画などについて説明されました。
今後、進捗を確認しながら未来ビジョンの実現に向け、少しずつまちづくり活動を展開していきます。

<第7回会議>(令和4年5月31日開催)

写真:エリアプラットフォーム会議の様子

第7回会議は、令和4年度に行う予定の事業「歴史文化の街灯り景観形成実験」と「学生向けDX拠点企画検討事業」について説明がありました。

照明計画や照明デザインの専門家である株式会社ぼんぼり光環境計画の角舘政英さんを講師に招き、「あかりからのまちづくり」についての勉強会を開催しました。ただ強い光で街を明るくするだけではなく、小さくささやかな明かりでも暗がりとなっている空間を明るくすることで、人の気配を感じられる空間となり、それが安心・安全な地域作りにつながるとお話がありました。

勉強会での話を実際に実感してもらうため、令和4年9月頃に、株式会社ぼんぼり光環境計画の協力のもと、須賀川南部地区の一部の通り沿いで社会実験を行うこととしました。

学生向けDX拠点企画検討事業は、エリプラの委員でもあるNTT東日本の協力のもと、小学生高学年を対象に、ロボット型の通信端末Sotaを使用したプログラミング体験教室の開催を予定しています。

<歴史文化の街灯り景観形成実験>(令和4年9月10日から10月30日まで)

写真:歴史文化の街灯り景観形成実験の準備の様子

令和4年9月10日から10月30日までの期間で、須賀川南部地区の一部の通り沿いを対象に、歴史文化の街灯り景観形成実験と題し、社会実験を行いました。

9月8日から9日にかけて、空間の暗がりとなる場所に照明を設置したり、訪れた方や地域の方がちょっと座れて休める場所を作ったりと、たくさんの大学生にお手伝いしていただきながら、安心・安全で居心地の良い空間づくりを行いました。

写真:ロジマの様子

社会実験初日の9月10日は、3年ぶりとなる夜の時間帯に行う夜Rojimaが開催され、多くの方にお越しいただき、いつもと違った雰囲気の南部地区を味わっていただきました。

開催前後の様子

上の写真は、照明の設置前と設置後の比較写真です。LEDで白く明るい街路灯を試験的に消灯し、統一した暖かみのある色合いの明かりを目線より少し高い位置に配置したことで、趣のあるやさしい雰囲気が醸し出されました。

<第8回会議>(令和4年11月16日開催)

写真:エリアプラットフォーム会議の様子

第8回会議は、9月から10月にかけて行われた社会実験「歴史文化の街灯り景観形成実験」の結果の報告と、未来ビジョン「みちしるべ」の改訂などについて話し合いました。

社会実験では、9月10日に開催されたRojimaの来場者を対象に、照明に関するアンケートを実施しており、現在結果のとりまとめ中であるため、まとまり次第、報告されるとのことでした。委員からは「寒色系ではなく暖色系の灯かりを用いたことで、安心感とともに癒しが生まれた」との感想をいただきました。
未来ビジョン「みちしるべ」の改訂は、令和4年度に入れ替え、追加となった委員の紹介を入れたり、実施が具体化した事業を追加したりと、毎年少しずつアップデートしていくとのことです。

最後に、小学生高学年を対象に、デジタル人材の育成を目的としたプログラミング教室の開催について説明が行われました。12月頃の開催に向け、NTT東日本と調整中とのことでした。

<プログラミング教室>(令和4年12月17日開催)

写真:プログラミング教室の様子

未来ビジョン「みちしるべ」に掲げている目標の一つに「中高生が自分の将来をイメージできるまち」の実現があります。子どもの頃からいろいろな経験を積むことで、中学生、高校生になった時に自分の将来をより具体的に思い描けるようになってほしいとの考えから、子どもたちにその力をつけてもらうため、エリプラでは出張出前授業などを行うこととしています。

コロナ禍の影響もあり、デジタル化の波は地方にも広がりを見せ、小中学校の授業でもタブレットが活用されるようになり、パソコンやスマートフォンなどデジタル機器に触れる機会が年々低年齢化し、誰にでも身近なツールとなりました。

まちづくりにおいても関係人口を増やしたり情報を発信したりと重要なツールになることから、今後は、デジタル人材の育成が必要不可欠であると考え、出前授業の第一弾として、NTT東日本協力のもと、小学生高学年を対象にプログラミング教室を開催しました。

小学生6名が参加し、“須賀川の良いところを紹介するロボット(Sota)”を作るため、はじめに3グループに分かれてまち歩きをし、感じたことやSotaにしてもらいたい動き(手を上げる、お辞儀をするなど)と言葉を組み合わせながらプログラミングし、最後にグループごとに披露していただきました。

参加者からは「意外と簡単だった」「Sotaの“動き”を作るのが楽しかった」と感想をいただき、楽しみながらデジタル技術に触れあうことができたようです。小規模での開催でしたが、プログラミングを通して世代間の交流にもつながり、良い活動になりました。

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このページに関するお問い合わせ

建設部 都市計画課
〒962-8601 須賀川市八幡町135
都市計画係 電話番号:0248-88-9154 ファクス番号:0248-73-4205
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